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メンタルを軽視しないけど足枷にしない

過去記事で軽く触れたことがあるけれど、私はメンタルが強い方ではない。

完璧主義で自分に厳しい割に人には気を遣うザ・鬱になりやすい性格だし、ストレスで身体におかしな症状がでるのは日常茶飯事。通院していたこともあるし、しんどすぎて通院すらできなかったこともある。

だから、日々の生活でのメンタルケアの重要性は身をもって感じている。一方で、メンタル病歴があるのをあまり気にしていないし、その後の人生を歩む上での足枷にはしていない。いや、ある時から「しないようになった」。

ここ数年でやっといい感じになったメンタルを維持していけるように、スタンスの表明をしておきたくて(誰にだw)文章にしてみた。

1.わたしのメンタル履歴

まずは長くなるけど、自分のメンタル病(?)歴を振り返ってみる。

⓪幼少期からの性格など

上にも書いたとおり、負けず嫌いで完璧主義、白黒思考。基本は明るく活動的だが、人見知りで心配性な面も。ストレスや緊張で胃が痛くなるのは子供時代から慣れっこ。

①小5

【背景】小4の時に転校し、ハブられる。中学受験塾での成績が納得いかなかった。
【症状】自分の髪を抜いたり、頭皮を傷つける。
【周囲の反応】家族からは特になし。頭皮から出血してるのを学校で指摘されたりはした。
【通院・服薬】なし
【軽快したきっかけ】やめようと決意しては失敗するのを何度か繰り返し、小6頃に克服。ハブりは続いていたし受験も終わっていなかったが、根性で治した。

②中1

【背景】父が病気で倒れる
【症状】不安、動悸、手が震える
【周囲の反応】特になし
【通院・服薬】なし
【軽快したきっかけ】父の病気が落ち着いたことで軽快。

③中3

【背景】部活の人間関係トラブル(どちらかというと私が悪い)
【症状】不安、部活に行くと蕁麻疹が出る、昼夜逆転
【周囲の反応】特になし
【通院・服薬】皮膚科受診。蕁麻疹治療(抗ヒスタミン薬処方)
【軽快したきっかけ】部活を続けるうちに人間関係が改善して気分的なものは軽快。「部活に行くと蕁麻疹が出る」は「運動すると」に変化し、社会人2,3年目ぐらいまで続いた。

④26歳(社会人4年目)

【背景】業務の責任増大、パワハラ上司をたしなめたら自分が標的になった、仕事後に資格の学校に通って睡眠不足、持病のアトピー悪化によるストレスと睡眠不足
【症状】睡眠障害(中途覚醒)、朝が辛い
【周囲の反応】ぐったりしていて会社の人に心配された
【通院・服薬】心療内科受診。ユーパンという薬を内服。
【軽快したきっかけ】服薬して多少マシになったかな?程度の状態のまま、次のクライシスへ

⑤27歳(社会人5年目)

【背景】転職、結婚、引越しを同時にやって環境が激変した
【症状】睡眠障害(中途覚醒)、イライラ、焦燥感、趣味への興味消失、胃腸の不調、身体が静電気体質に(夏でもバチバチする)
【周囲の反応】夫いわく「普通じゃないから病院行った方がいいよ」
【通院・服薬】なし(仕事が忙しくて受診する気力が出ず)
【軽快したきっかけ】新しい仕事や結婚生活に慣れた・持病のアトピーが良くなり睡眠の質が改善したら軽快

⑥31歳(2人目育休中)

【背景】1人目の育休を切り上げ職場復帰後、仕事が上手くいかず落ち込み気味。そのまま2人目を出産して睡眠不足な中、上司から突然電話がかかってきて「育休から戻ってこないで」と通告
【症状】睡眠障害(中途覚醒)、イライラ、焦燥感
【周囲の反応】夫「大丈夫ー?」的な感じ。社会人5年目の時ほど心配してくれなかったw
【通院・服薬】メンタルクリニック受診。「産後うつ」と診断。アレルギーの薬を処方される。
授乳中でも影響が出にくいけれども眠くなる作用がある薬ということで、ここのクリニックの先生はアレルギー薬を産後うつの患者さんによく処方するらしい。(薬剤師さん談)
【軽快したきっかけ】転職が決まり、同じ頃に下の子がある程度まとまって寝てくれるようになって軽快

to be continued…

という感じで、それほど重くないクライシスを子供時代から繰り返してきた。
ちなみに一番しんどかったのは⑤の27歳の頃。いや、①の小5の頃かな?そのどちらか。

2.転機になった主治医の言葉

上に書いたのは特に酷かったときのことで、それ以外でも20代後半の頃は基本的にずっと不調で、騙し騙し生活していた。

それが、31歳で産後うつになった時、通院先のメンタルクリニックの主治医に言われた言葉が転機になった。

あなたの場合、睡眠時間が減ると調子がおかしくなるんでしょ?

励ますでもなく寄り添うでもない、ただ事実を述べただけの言葉だけど、私とっては目からウロコ。

言われてみればたしかに、睡眠不足から不調になって、不調だと眠りが浅く夜中何度も目覚めるようになって、だから更に不調になって…と悪循環に陥るのがいつものパターンだった。

睡眠不足でメンタル不調になるということは、睡眠をしっかりとっていれば自分は案外大丈夫なのかもしれない。と気づいた。

3.知ることでラクになった

20代の途中で病んで以来、再び調子を崩してしまわないか常に心配している状態だった。
いつ襲ってくるかわからない敵にずっと怯えてビクビクしているような感じ。それ自体もすごくストレスになっていた。

でも「睡眠不足だと調子が悪くなるんだな」と知ったことで、ここまでは心配せずに頑張って大丈夫・最近眠れてないからこれ以上は要注意、というラインが自分の中で見えた気がする。

たとえるなら、車の免許をとりたての頃ってずっと100%緊張しながら運転してるけど、慣れてくると「気を引き締めなきゃいけないところ」「気を配りつつもリラックスしてて良いところ」という風に注意力の強弱をつけられるようになるみたいな。

メンタルもそんな感じで、しかるべき時にしっかり休んでケアをすれば、普段は過剰に心配しなくなった。

調子が悪くなる可能性を0%にできるわけではないけど、断然気がラクだ。

4.メンタルを軽視しないけど足枷にしない

病むことに怯えていた時は、何かチャレンジしたくても自分にブレーキをかけてしまったり、逆に自分に至らない点があっても「病んでるからから仕方ない」とメンタルを言い訳に使うこともあった。

メンタルが弱いことに囚われすぎていたし、変な表現だけどメンタルの弱さに依存している節もあったと思う。

それが、自分は大丈夫と思えるようになってからは、新しいことを始める時に「こんなことをしたら疲れて病んじゃうかな」じゃなくて「まずは気軽に楽しんでみよう。疲れたら早めに休もう。」と思えるようになった。

なんというか、メンタルの弱さに溺れてウジウジしていたのが、何事もサッパリと捉えられるようになったかなと思う。それ自体もメンタルに非常に良い気がする。だからなのか、産後うつが落ち着いてからは概ね調子がいい。

何度も病んできたから「たかがメンタル」と軽視はしない。でも、メンタル病歴があることを生活や選択の足枷にしない。そんな風に維持していきたい。

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