施餓鬼料をお支払いいただけない場合は…-私の離檀記
今年の春に父が他界し、今年が初盆だったのでその少し前に菩提寺からお施餓鬼の案内及び振込用紙が届きました。
初盆の施餓鬼料は2万円。内心「高いな〜」と思ったのですが、供養のために必要な出費と考え直しました。
しかし気になったのは振込用紙に添えられていた手紙の「施餓鬼料をお支払いいただけない場合は後ほど請求させていただきます」という一文。
確かに払うかどうか迷っている方に払わせるという意味では効果があるのかもしれません。けれど、そんな一文を入れたところで払わない人は絶対に払わないだろうし、最初から払うつもりの人を不快にするだけです。それに「施餓鬼料を支払わない=うちはお施餓鬼をやってくれなくていいですよ」という意味だと思うのに、望まれていない法要を勝手に行って後から代金を請求するって怖すぎます。
その話を父の葬儀でお世話になった葬儀屋さんにしたら、「他の檀家さんも〚こんな事書いてあったけれど、どう思う?〛と言っていた」との事で、やっぱり思う事は一緒なんだなと感じました。
菩提寺は檀家が多いいわゆる大きなお寺ですごく忙しいので「後から請求させていただきます」の一文を追加する事で効率よく集金しようとしたのかもしれません。でもいい年した大人が「こんな事を書いたら人を不快にするかもしれない」と気が付かないのは悲しい事です。