【作品紹介】第2回 ライジングパトス タブレットマギウス
サークル”白水の小説棚”にて執筆した作品を、インタビュー形式の体裁でご紹介して参ります
作品紹介第2回は、当サークルの次代の旗艦作品として、また世界観共有企画"タブレットマギウス"はじまりの物語として執筆。
イラストにみやび氏(梟の栞)をお迎えした、マルチロール・マギカ・エンターテイメントノベル『ライジングパトス』です。
――まずは作品の舞台背景がチェリャビンスク隕石事件。タブレットマギウス(以下タブマギ)に設定だけ存在していた、はじまりの物語です。
そうですね。「根幹設定のとこなんでストーリー固めちゃたの、今後の企画参加者のためにそこは残しておかないと……」っていう批判が来るリスクを執筆前から計算し、なにげに極秘裏に書き進めていったのが『ライジングパトス』(以下、ライパト)です。
――作品コンセプトはマルチロール・マギカ・エンターテイメントノベルとしていますね。
タブマギの企画自体、文芸に限らずイラストや漫画、コスプレや音楽など、創作活動全般で参加者ウエルカム企画です。
ジャンルの垣根や壁を超えてゆく醍醐味も、また看板としています。
そんなタブマギ"らしさ"を体現した、老若男女みんなが楽しめる作品を目指したものとなっています。
アクション、チェイス、潜入、魔法、美少女、イケメン、友情、恋愛、グルメ、リョナ要素など、なかなか色々よー混ぜたなと今読んでも感心します(笑)
マルチロール(全天候型)っていう意味はここからも来ています。
――作品は物語文章のみの本編と、キャラクターイラスト集との2冊立てとなっていますね。
そこもマルチロールたる所以となっています。
物語だけ読みたい人って、イラストっていうか直感的に解りやすい視覚情報を敬遠する人もわりといる印象なんですよね。
逆にイラストや漫画が好きな人は、文字情報を敬遠しがちなケースもあります。
なので、物語読みたい人は本編、イラストを楽しみたい人はキャライラスト集と、機能特化して別冊化する試みをしています。
――イラストはサークル梟の栞・みやび氏にお願いしましたね
コミティアで買い求めた作品の内容や絵柄が気に入ったので、ぜひにと依頼しました。
なにぶん異性相手なので、依頼をもちかける最初のひと声は緊張しました。なにせ一歩間違えると、サークル主をナンパしてるアブナイお客さんですからね(笑)
――作品についてですが、メインキャラクターを6人まで絞った、かなりコンパクトな仕上がりです
ライパトを執筆したのは2017年ですが、キャラクターの魅力を掘り下げるのも大切にしたい作品でしたので、中長編では3年前の前作となる『ファイナルラップ!』に比べるとやや少なめにしています。
あとあまりに多くすると、みやびさん大変なんで(笑)
若い成人女性と男性(菊迦と鴎之助)、金髪系のJK(リリア)、普通のJK(衣凛)、渋い成人女性と男性(シャマーラとアントニー)、とまあひと通り揃えた感はありますね。
ちなみに、私の一番のお気に入りキャラは衣凛で、みやびさんのお気に入りキャラはリリアとのこと。
制作側どんだけJKキャラ好きなん、とは言わない約束で(笑)
――各章のタイトルなんですが、どっかで見たような
端末の在処···正義の在処
猛き異国の刺客···猛き神々の刺客
お察しの通り、タブマギの既存作品のタイトルを元にした、一種のお遊びです。もちろん狙ってやっています。
――タブレットの魔法、最初がお寿司をぽんっと出す(ワープさせる)魔法
ことあるごとに、おすしが食べたいというツイートをよく見かけた時期だったので、たぶんそうなったのだと思います(真顔)
寿司ネタは、ミニ四駆の遠征先とかで食べたものや、回転寿司のメニューから選びました。
――タブレット機器や車やバイクなど、作品を彩る小道具もかなり調べたそうですが
チェリャビンスク隕石事件が2013年の2月ってことで、その当時にあるものですね。
困ったのは菊迦のスクーターで、当初は高性能のマジェスティS(ヤマハ)を考えてたんですが、あれ発売が2013 年秋だったので設定ボツに。
代わりにアヴェニス(スズキ)の設定としました。
ちなみにアントニーのアメリカンバイクはドラックスター(ヤマハ)、ハイブリッドバンはプリウスα(トヨタ)が設定です。
――これから作品を読まれるという人や、既に読んでもらった人に
印象でいうと、ハリウッド映画的なアクションエンターテイメント路線に徹した作品ですので、ひとりでも多くの皆様に、安心して楽しんでいただければと思います。
また、タブレットマギウスの世界にも興味をお持ちいただければ幸いです。
読んでいただいた皆様、ありがとうございます。感想など随時お待ちしていますので、よろしくお願い申し上げます。
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2017年の作品で、2023年で発表より6年目を迎えました。
タブレットマギウスのフラッグシップ作品の一角とされるまで成長し、地道に評価されてる作品かなとは思います。
『ライジングパトス』は、イベント頒布の他、BOOTHで通販も行っています。
また、Web版として文芸投稿サイト「ステキブンゲイ」さんにも掲載されています。(Web版はキャライラストはありません)
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