![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63399227/rectangle_large_type_2_ae7a2b41bb10abc1edea43e9dd80b9a7.png?width=1200)
身近な先輩男子
いつだろう?
オヤジに髭を剃ってもらったのは。
髭が気になるようになって、オヤジに相談した。今にして思えば、オヤジはうれしかったんじゃないかな。この歳になって、そう思う。めんどくさいと思っていた髭剃り。ニヤニヤしながら剃っている。
就職が決まって、初めてネクタイをする。
おふくろに聞いたら知らなくて、オヤジに教えてもらった。向かい合って教わったらオヤジができなくて、二人羽織になって覚えた。
あれから30年。同じ会社に勤めていても、ネクタイをして出勤することは無くなった。
下戸な2人。ハタチになったら酒を酌み交わすなんてことはなかった。それでも、オヤジには大人になることを教えてもらっていた。
あの日あの時、オヤジは喜んでいたのだろうか?
オレはどう思っていただろうか?
独り上京してしんどかった。オヤジはきっと心配していただろう。頑固オヤジはそんなこと言わないけど。すっかり真っ白になった髪を見て、まだまだ一番身近な先輩を追い越せてないなと思う。
まあいいさ。肩を並べて歩いて行こう。きっとそれが2人らしい。
オヤジ。いつまでもおふくろと笑顔でね💚
いいなと思ったら応援しよう!
![はるがお。](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137959803/profile_2f2acb289f338a6710354c0015bdaaa7.png?width=600&crop=1:1,smart)