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生まれたての指輪

 これから先の人生、一生身につけることになるであろう指輪が完成し、手元にやってきた。ぴっかぴかの生まれたてのはずなのに、今までもずっと手の中にいましたよという表情をして、私の手にすっかり馴染んでいる。こんなにぴかぴかした繊細な指輪はつけたことがないし、この指に指輪をつけたことはないはずなのに。ようこそ。これからよろしくね。

 家に帰ってへとへとで夕ご飯を食べる寸前に喧嘩をした。私はえんえんと泣き、そのあと肉を焼いて食べた。喧嘩の後の食事はおいしい。あんなに泣いて怒っていたのに、テレビを見て笑うのが気恥ずかしく、大袈裟に笑った。 

 シール帳が欲しくて探しているのだけど、見つからない。もしかしてシール帳ってもうこの世に存在しない?代わりにシール遊びの冊子を買ってきたけど、全く代わりになりそうにない。でもこれはこれで楽しそうだ。シールも付いてるし。


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