第3回オンラインにおける「第三の場」づくり
こんにちは。リモート×プロジェクトベースの働き方 ナラティブベースのハルです。この記事は「リモートワーク ・カルチャーのつくり方」の3回目。今日はカルチャーの土台づくり(番外編)として、ナラティブベースで実際に行なっているオンライン会議の工夫についてご紹介します。
リモートワークのモヤッと課題
リモートワークを長く続けていると、「業務進行は滞りなく進んでいるのに、なかなか新しいことが起きづらくなってきた」「特に関係性の浅いメンバーとの意識あわせは難しい」といった声をよく聞きます。雑談を積極的におこなってみたり、雑談が目的の場づくり(*)をしたりといった試みもあると思いますが、なんだかしっくりこない(涙)。「…やっぱりリアルの方がいいなぁ!」なんて思っていませんか?
(*)雑談がはずむスレッドの作り方については前記事でご紹介しました!
答えは「業務進行」でも「雑談」でもない場
ナラティブベースでも、長らくこれは悩みでした。業務進行だけでは殺伐とする、でも雑談からすぐに何かを生み出すことは難しい!!そこで、偶発性を高めるような、あえてゴールを設定しない場そのものが目的の会議を実行する工夫をはじめました。いろいろな失敗もありましが、進化論的に?!生き残った意義のある3種類のオンライン会議をご紹介しましょう。
いずれの会議も、進行ではなく共有が目的であることがポイントです。持っているものを持ち寄って見せ合う、そんな感じです!
1. 『価値観共有』を目的に行う会議
ナラティブベースでは定期的に「NB全体会議」と呼ばれるメンバー全員出席の会議を行い、そこで実績の報告や今後の計画のシェアを行なっています。なんだ普通の「全体会議」じゃん!と思われるかもしれませんが、その中で価値観を発信するだけでなく、共有(我が事化)するための工夫を行なっています。
例えば前回の全体会議では、前半は現在売り始めた新モデルの計画の発信、後半は、そのモデルが生まれるまでの社史年表を追いながら、それぞれが「自分はどこからどんな理由で参画しはじめたのか?これからどう関わりたいか?」を発表内容に照らし合わせ内省する時間、それを発話する時間を持ちました。
自分がどう感じたか?なぜか?を考える時間、言葉にしてみる時間をあえてとることで、それぞれの価値観が表出し、人の価値観を感じることで自分の内省が進むといった時間を持つことができます。
発信の会議にプラスアルファする工夫で、違った場が持てるので、ぜひ取り入れてみてください。
2. 『意識共有』を目的に行う会議
次にご紹介する『意識共有』目的の会議はナラティブベースのチームビルディングのキモになっている会議で2種類あります。
一つは、パターンランゲージミーティング。
会社全体での文化共創を目的にしたミーティングで、メンバーそれぞれが持っているエピソードをテーマに合わせてひたすら喋り、そこからみんながよしとしているパターン(心構えや行動)を取り出すという会議です。これは不定期開催、参加も自由、ただ、そこで作られたパターンは全体にシェアしていくだけでなく、新メンバーを向かい入れる時にも使う「リモートでも意識合わせできるツール」になっています。
もう一つはチームリフレクションミーティング。
プロジェクト単位でのチーム内省(振り返りと認め合い)を目的にしたミーティングで、プロジェクトごとに頻度は異なりますが、月1、2回が基本のペースです。このミーティングは、K(keep) P(ploblem)T(try)のフレームを用いてそれぞれの脳みその中を見せ合うという感覚で実行されます。自律的なPDCAを生み出すと同時に、個人の自己効力感や成長実感を高める効果があります。
これら2つの会議については、取り入れるためのレクチャー&伴走サービスもご提供していますので、ご興味がございましたらぜひお問い合わせください。
3. 『知識共有』を目的にした会議
最後に『知識共有』を目的にした会議。「それぞれの蓄積した知識」を披露する場も大事です。誰でも経験がありますが、身につけたことを人に説明すると、その人自身の知識の整理になるだけでなく、自分の成長を感じられる大事な節目となります。
ナラティブベースで実行しているのは、全体会議と同じペースで全員で行われる「NB案件共有」。それぞれのプロジェクトのリーダーが今行なっていることや背景、ポイントなどを紹介し、周りから質問を受け付けます。これはプロジェクトベースで仕事をしているナラティブベースならではかもしれませんが、自分が関わっていないプロジェクトも多く、その発生経緯や内容は自分のプロジェクトにも大変大きなヒントになります。それぞれが受粉し実を豊かなものにするための蜂のような役割がこの会議です。
そしてもう一つは、テーマ別に不定期で行われる「◯◯勉強会」。希望者のみの任意参加で参加は無料ですが、講師となる側に報酬が出ます。自分が蓄積してきたり、調べたりして身につけた知識をまとめて披露し、属人化しない全体のナレッジとします。この会議の裏の機能としては、誰がどんな知識にに意欲的なのかがわかる点です。なるほどこの人はこんな事に興味を持ち始めたんだな、じゃあこの仕事興味持つのでは?といった個人のモチベーションをキャッチできる役割もあります。
3つの共有会議、第三の場づくり、いかがでしたか?
いずれの会議もオンライン参加もリアル参加もOK!時間が合わなければ録画で!という柔軟性も大事にしています。取り入れられる工夫をぜひ行なってみてください。
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