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30代子なし既婚女性が感じる「首都圏で子供を持つことの困難さ」について
私たち夫婦は首都圏在住の30代の子供がいない共働き夫婦、いわゆるDINKsというライフスタイルだ。
今のところ、二人ともフルタイムで働いているので、生活に余裕たっぷりというわけではないが、まあなんとか暮らせている。けれどもそんな生活を送れているのは、私たちに子供がいないからに他ならない。
周りを見ていると、資産家でもない普通のサラリーマン世帯の夫婦が子を持つことの困難さを感じざるを得ない。
結婚式はしない・ペアローンを組んで家を買う
私たちは平成初期に生まれたゆとり世代。ゆとりゆとりとバカにされてきたが、私の周りの夫婦は結構リアリストが多く、半分くらいの子達が結婚式をしなかった。
理由は、「目立つことが嫌い」「子供ができた」と様々聞いたが、「一日で終わる宴に数百万円のお金を使うことに意味を見出せない」というのが最も大きな理由ではないだろうか。まとまったお金があるのであれば、資産にならないようなパーティーに使うのではなく、家を買う頭金にしたい。
私達は結婚式をした夫婦だが、その考えは理解できるし、賢い選択だなあと思う。
結婚式をせず、数百万円節約出来たが家が高い。私達ゆとり世代が家を買えるような年代になった時には、すでに不動産バブル。都内で家が欲しいと思ってもサラリーマン世帯の夫婦で夫婦どちらかの名義のみでローンを組み家を買うことはほぼ不可能。必然的にペアローンを組んで家を買うことになる。
結婚式もせず、ペアローンを組んで、私が子供を産むの?
前置きが長くなったが、ここからは私のお気持ち。
前述のように結婚式をせず、ペアローンを組み、共働きで子供を産み育てる夫婦は(都内では)特にめずらしくはない。私達も子供をもうければ必然的にそうなるだろう。けれども、ちょっと待てと。この生活、妻側の負担が重すぎやしねーか??
結婚式をしないのは、まあ、良いとして。(置いといて)
ペアローン、意味わからない。いや、理屈はわかる。都内の不動産高すぎる。一馬力じゃとても買えない、じゃあ、二馬力で買いましょうね〜という理屈はわかる。
理屈は分かるが、子供を産むという負担を強いて、ローンまで負担させんの??
じゃあお前何してくれんの?という強い反抗心のような気持ちだ。
男女平等論?うるせー今そんな話してねーから。そもそも二人でローン組んでも、子供を産めるのは現状女だけなんだから平等じゃねーだろ。
子供は産んだら終わりじゃないし、育児の主担当は結局女親
先日、幼馴染の女友達と夜まで都内のいろんなところに行って大はしゃぎで久しぶりに遊んだ。彼女には2歳になる娘がいる。彼女が言った。
「子供産んでから初めて夜まで友達と遊んだ。旦那は初めて丸1日娘の面倒を見る。ちゃんと出来てるか不安」
私はおったまげたが、きっとこれは珍しいことではない。
彼女は娘が生まれた日からずっと、昼夜問わず育児をしてきた。
同時に親になったはずの旦那は(親になってもう2年以上も経つのに)たった1日ですら、ひとりで子供を面倒見る日がなかった。
こんな話は、いたるところで聞く。
産むのも女親、育てるのも女親、男性の育休取得率は上がっているが、
女親が育児の「主担当」男親は「副担当」くらいの意識でしかない。
子育てしながら、フルタイムで働くことの厳しさ
私の友人で、2人の子供を育てながら時短ではなくフルタイム正社員で働いている子がいるが、その子の平日は殺人的なスケジュールだなと感じる。
早朝5時に起きて、支度をして子供を別々の園に送り届けて、自身は満員電車で1時間かけて通勤、18時に退勤し保育園の最終受付時間に子供をピックアップ、帰ってからご飯を食べさせお風呂に入れて寝かしつけ、旦那は残業で深夜まで帰ってこない。
「出来ない、私には1日だってそんなスケジュールこなせない・・・」
彼女の話を聞いた時、私は心からそう思い、同級生の彼女が崇高ですごい人間に見えた。「子供が可愛いから頑張れる」と言っていた。
彼女まではハードではないにしろ、子供を育てながら働く友人は皆やはりハードなスケジュールをこなしていると感じる。
透明化される父親の存在
「子供は可愛い」「産んでよかった」
子を持つ友人は皆一様に口にする言葉だ。その気持ちは嘘ではないだろうし、赤の他人の私から見ても子供というのは可愛らしい、天使だなあと思う。
けれどそれを自分ごととして捉えた時に、「子供は可愛くて天使なので、どんな過酷な状況(ワンオペ・労働家事育児の両立)にも耐えられます!!」とは絶対ならない。「産んでみたら変わるって」と何回も言われた。
「なぜ、私だけが、変わらなきゃいけないの?」
その度に何度もそう思った。
「うちの旦那はよくやってくれている方」
前述の子供が生まれてから2年間夜まで遊んだことのない友達はそう言っていた。
毎週嫁の実家に子供を預けて、パチンコや趣味の草野球に行く旦那を持つ知人も同じようなことを言っていた。
正直私はこう思ってしまった。
男親が育休をとる、オムツを変える、ミルクをあげる、夜泣きに対応する、母親はやって当たり前のことをするだけで「優しい」「協力的」になるんだ。
まじで男親チョロいわ、私も男だったら子供欲しかったな。
そして私がたどり着いた、DINKsという答え
長々と書いたが、これはあくまで私の持論で考え方。
正しいとも思わないし、誰にも押し付けるつもりはない。
ただ、私はペアローンを組んで家を買い、私が子供を産み、私が育休をとり、共働きをして子供を育てる家庭というものに納得がいかないので今は子なし共働きというライフスタイルを選択している。
私、私で旦那の意見はどうなんだという声が聞こえてきそうだが、今のところは
この生活に満足しているみたいだ。
お互いの意見が噛み合わなくなり、旦那がどうしても子供が欲しいというならば
その時はまた話し合い、落とし所を見つけるしかない。
折り合いが付かなければ別れればいいと思ってるし、私の人生と彼の人生は(今のところ)寄り添い合っているが別物だ。
なので、気軽に「子供まだ?」って聞かないで
私たちが選択したこのライフスタイルは熟慮に熟慮を重ねた結果なので、
(今後めちゃくちゃ大金持ちになれば考えは変わるかもしれないが)今はこれが最適解だと思って生活している。
なので今後「子供まだ?」「つくらないの?」って聞いてくるやつにはLINEにこのnoteを送りつけようと思います。 終わり。