安い装備と少ない荷物で気軽に野宿旅
旅行は金のかかる遊びであり、貧乏人はなかなか旅行ができないと思われがちだ。
しかし、野宿することによって旅行で一番金のかかる宿泊費(ゲストハウスでも一泊3,000とられる)を無くしてしまえば、めちゃくちゃ安く長く旅行ができる。
宿を予約するのは面倒な上に、宿のある場所までいちいち行くのも意外と手間がかかる。
宿に縛られずに、その日にぶらぶら歩いて、行き着いた所で野宿する旅は気楽である。
私は、2017年にお遍路で徳島県だけ歩き野宿旅(250km)をして、2018年の7月には京都→和歌山橋本の野宿旅(120km)、埼玉県川越から仙台までの19日の野宿旅(424km)をした。
旅行に行くには金が必要で、事前にプランを立てて、宿を予約して、さまざまな準備が必要だとされるが、ここではノープランで金がかからず思い立ったらすぐフラッとできる旅行もできることを示したい。
今回は装備編である。野宿旅に必要な物は安く手に入る。
一日中歩いて野外で野宿する旅行には、高めのアウトドアグッズなど必要と思われがちだが、安い装備や服装で少量の荷物で気軽に行ける。
春から秋であればシュラフはいらないし、防寒具みたいなものも必要ないから荷物はかなり少量でいける。
●カバンとマット
カバンは30リットルくらいのものでいい。好日山荘とかモンベルとかで1万円あれば手に入る。荷物は10kg以下にまで抑えられる。
初春とか晩秋の夜冷える時期は、パーカーとかシュラフとか必要なので、50リットルくらいのカバンが必要かもしれない。
そして、どこでも寝れるようマットを購入。ホームセンターでも2,000円くらいで手に入る。かばんにくくりつけられるのがいい。
●服装
着替えは一着分でいい。ユニクロの安いやつで十分だ。
Tシャツ2枚、短パン1着、長ズボン1着で十分。
高価なものでなくていい。高山とか行かない限りユニクロの速乾性のドライ仕様の服で十分である(Tシャツ、短パンそれぞれ一着1,500円くらい)。長ズボンはトレッキング用の伸縮性のよいやつがユニクロで3,000円くらいで売っている。
靴下は5本指のものがいい。マメができにくくグリップ力があるからだ。速乾性のものであればなお良い。すぐ破れるので安いものでいい。
●靴
靴はスニーカーよりも布ゴムの写真のような靴が扱いやすい。脱ぎ履きがしやすくて水に濡れてもすぐ乾く。そして靴の裏は地面をグリップできるように平らでないものを選ぶ。2,000円くらいの安物でも全然いける。
今回は量販店で1500円くらいで売ってる激安の靴で424kmも歩き切った。
●調理道具
高圧ガス缶のバーナーと、フライパンさえあればいい。
高圧ガス缶250Gだと一個で2週間以上は使える。これはアウトドア用品店でも売っている。旅行途中で無くなったら好日山荘かモンベルに行って買い足せばいい。バーナーはホームセンターでも2,000円くらいで売っている。バーナーは10年位使っている。
・フライパン
一番小さいフライパン一つで何でもできる。炒めものはできるし、煮物もできるし、お湯も沸かせる。油とかはティッシュで拭けばいいだけだし便利である。鍋などはいらない。
あと、ペラペラ曲がるまな板と小さい包丁があればいい。
・調味料
塩、コショウ、だし醤油だけで十分である。油は蓋が取れてカバンの中で漏れてしまうと大変なことになる。油はいらない。脂は肉の脂を使えば十分である。
野宿旅行では、フライパンしか持ち歩かないので簡単な料理ができればよい。外食を続けるのは金がかかるので、自炊はした方がいい。手軽においしいくて栄養のある料理を作るためにもだし醤油が便利である。炒めものも作れるし、煮物も作れる。
・ナスと豚肉のだし醤油炒め
・さんまの煮付け(水とだし醤油と生姜のみ)
●洗剤
コインランドリーとか高いし、どこにでもあるわけではないから、洗濯は手洗いですることになる。少量の洗剤が売っているのでそれを使えば匂いも取れて便利である。封を開けた洗剤は開け口をピンなどで止めておこう。
●地図
地図は昭文社のツーリングマップルが便利。見どころやご当地グルメ、道の状態がわかる。地図を見て行きたいところが見つかれば、そこに行けばいい。
以上、気軽に思い立ったらすぐに旅ができる装備編でした。身軽に安く旅行しましょう。