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アイビーカラーにハマりまして #好きなうたの記録 【10】


不定期になりつつも10回目。すごい!(甘)
私は気付いた。ここをあまり書きすぎない方が自分自身が楽だということに。そんなわけでサクッと本題に入ります。


前回はエッセイ風にしてみました。よろしければ。🔻


#好きなうたの記録 【10】

1.アイビーカラー 『夏の終わり』

こんな夏を過ごしてみたかった選手権、堂々第一位。

1冊の小説を読んだような、1本の映画を観たような気持ちになる。どこか覚えのある視線の動きや心の迷いが細かく描写されていて、聴いているだけでムズムズする。学生時代の夏祭りに魂が放り込まれる。全編を通して、言葉の並びや選ばれ方がものすごく美しい。

花火が終わる 終わる 終わる
君の手に触れる 触れる 触れる
瞬いた空は二人をそっと寄せ合わせ夏を奏でる

瞬いた空は二人をそっと寄せ合わせ夏を奏でる
最初、この一節でクラッとするほど惚れた。一目惚れ。ひと聴き惚れ?

なぜか強気になった二人は気づかれないように肩が触れ合ってる

この〈なぜか〉がいい。なぜか強気になる。わかる。いやそんな映画みたいな経験はないけどわかる。もどかしくて、心臓が忙しなく動いていて、どうすればいいかわからなくて、それでも心は高揚していて、早くどうにかなってほしいような、永遠にこのままでいたいような。んぎゃ〜〜〜、聴いてほしい。いろいろ語るより歌詞全部貼り付けたい。

後半は駆け抜けるように物語が進んでいく。そしてラストのサビ。

花火が終わる 終わる 終わる
君の手に触れて 触れて、握って

この〈握って〉でボーカルの男性の声に、女性の声が重なる。歌詞に打たれている読点は、二人が息を飲む様子を表しているのかな。そしてこのあとに続く詞がもう、もう、甘酸っぱすぎて悶絶するので絶対に聴いてください。


2.アイビーカラー 『short hair』

プロローグのようなイントロのピアノが心地よい。

流れ星が今日は観れるって 君からの連絡は
慌てていたのか誤字が多すぎてさ

うん、だから、小説なのよ。1行目から吸引力がものすごい。一瞬で物語に引き込まれる。こんなエッセイ書けるようになりたい。

ふわりふわりなびく風に
ショートヘアーから香る甘い匂い

サビはキャッチーなアップテンポで、サビ前にある〈走り出した〉を体感しているような疾走感がある。本当にその情景が見えるからすごい。〈君〉に手をとられ走ってる〈僕〉の表情、転びそうな足元、星空の作画は『君の名は』。てか、まずショートヘアーってモチーフがずるい。私もショートなんですけど、どうですか? え?

キラリキラリと星が降る
その隣で君と過ごせる僕に
願い事は今、いらなかった

な、なっ、なぁっ……………!!!!
「エモい」の語義はこの曲でいいんじゃないかな。『夏の終わり』でも思ったけど、読点の活用がニクい。

Apple Musicのアーティスト紹介欄には「永遠のような一瞬を切り取った正統派ポップス」とあった。1曲で描かれる時間の流れは数時間、長くても一晩なのだけど、その短い一幕を繊細に鮮やかに映し出す。私はやっぱりこういう系統が好きなんだな。上手く説明できないけど。説明できるようになりたい。とにかく、自分の好きを再認識するきっかけになった。


+++


お察しの通り、アイビーカラーというバンドの沼に足を突っ込んでいる。まだ数曲しか知らない。バンドの情報もほとんど知らない。ただひたすらに曲が好き。

本当は別のアーティストをあと3曲準備していた。けれどこの2曲の好き度が今絶頂期にあって、熱が入りすぎて、残りを同じ熱量で書けなそうだから、一旦、今回はここまで。

アイビーカラー、曲名から私の心を突いてくる。『冬のあとがき』『春を忘れても』『東京、消えた月』などなど。上に書いた『夏の終わり』が収録されているEPには、曲名とはまた別に『弾けた恋、溶けた魔法』とタイトルがついている。何それ、好きですが……。

なんせ今さっきこのバンドの曲を全曲ダウンロードしたところだから、これからどんどん聴いていこうと思います。少し前から直感で選んで聴いていた5曲ほどで心をひっつかまれてしまった。

よかったら聴いてみてね。
今回紹介した曲がずっと好きか、これを上回るものが現れるか、楽しみ。


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