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好きの力はすごい

「好き」という感情が持つエネルギーはすごいなと思う。

オタクはよく最初の「好き」から派生して、どんどん別の沼にも手を広げていくという現象があるが、昔から思う。
つくづく「好き」の力はすごいと。

私はとあるアニメがきっかけである声優さんのファンになり、中学生の頃からもう20年近く追いかけている。
その声優さんがきっかけで新たな作品を見て、そのうちの一つがきっかけで二次創作に興味を持つようになり、自分でも絵や文章を書くようになった。
そしてネットの片隅で細々個人サイトを続けて早十数年、遅まきながら今、少しずつオリジナルにも手をつけ始めている。

芽が出るかはわからない。一生、下手の横好きかもしれない。
それでも好きだからこそ、続けられている。


好きの力はすごい。好きだから、めげることがあっても日々推しを糧に生きていくことができる。
好きだから、ハンター×ハンターの続きを見届けるまでは死ねない…と思えるし、メトロン星人だって、地球侵略を忘れてオタ芸に勤しむようになった。

(なぜここで唐突にメトロン星人が出てくるかというと、先日アマプラでウルトラマンギンガの伝説回を見たからである)


「好き」は世界を広げる魔法だ。


そして自分の中で何度目かの特撮ブームが来ている今、私は長野博くんの料理本に手をつけようとしている。
不器用ゆえの苦手意識で、料理はインスタントラーメンぐらいしか自信を持って作れない私がだ。

長野くんは小学生の頃、父が見ていたウルトラマンティガを横で見ていたことがきっかけで、私が三次元で一番最初に好きになったアイドルだ。

今日テレビでトニセンが出ているのを見たら、沸々と熱が湧いてきて、その勢いのまま楽●ブックスのページを眺めている。

果たしてこの勢いのまま、私は未知のジャンル「料理」を楽しむことができるだろうか。

脳内で自分にナレーションを流しながら、思い切って買ってみることにする。

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