日本人であること×フェルデンクライス
夏に、長くフェルデンクライス・メソッドにも、そのトレーニングコースにも、そのコースのトレーナーの先生にも関わられている方からお話を聞き、思ったことと、思い出したこと。
思ったことは、
日本人であることって、フェルデンクライス・メソッドのプラクティショナーとして最強じゃないか!
ということ。
「フェルデンクライス・メソッド」という名称からして、
「日本のものではない。」
「海外のもの。」
と思われて当然だし、
日本人から見た海外の人たちも、
「それ、日本のものじゃないよね。」
とわかるだろうし、
国によっては、
「コチラ側(自分の国)のものだよね。」
と思うだろう、と思う。
思い出したことは、
ミアの言葉とエラット先生の言葉。
ミア先生は、フェルデンクライス・メソッドを作ったモーシェ・フェルデンクライス博士の1番弟子で、私が参加していたトレーニングコースにもいらしていた女性で、日本にも滞在されていたことがある。
トレーニングコースでは、デモをして、
「ね、わかるでしょう。」という感じだった。(解説なし!)
そのミアが、この↑本の中で、柔道や狂言を習ったときのことを言っている。
「全体のフィーリングをつかみ、後はただ繰り返しを求められるだけであった。(中略)柔道の先生は、『ここをこういう風に』と実際に見せてくれるだけであった。(中略)狂言の先生は、『そう、もう一度よく聞いて』と言うばかりであった。(中略)『彼らは、決して説明しなかったし、事実『口では説明できない。』と言っていた。」
柔道も狂言も日本で継承されているものである、ということは、それでその技や表現方法を体得できる、ということで、
かつ、継承してきたということは、そういう民族だということ。
つまり、細かな違いが分かり、かつそれを表現できる、ということ。
また、
「長い間、柔道などを通じて日本の伝統的な知恵を徹底的に見てきたフェルデンクライス博士は、レッスンの中に日本的手法を大いに取りれている。
とも言っている。
そして、エラット先生の言葉。
エラット先生は、イスラエルを中心に世界のトレーニングコースで教え、日本で初めてトレーニングコース開催された時から、もう25年くらいもの間、日本のトレーニングコースに来てくださっているトレーナーの先生である。
その先生が、初めて日本で開催されたトレーニングコースで始めに話されたこと(意訳)は、
「私は、日本の文化を取り入れたからこそ、このメソッドを作り出せたと、信じています。博士は、この成果いつか日本に持って帰りたいと思っていたのではと信じています。」
と。
もう、日本人、最強じゃないかー!!
日本人プラクティショナーは、堂々と世界に出ていっていいと思う。
(「人任せにするな、自分がやれよ。」ですにゃ。)