ある女の子がいきなり5の機械になった。 いきなり5の機械になるというのはとんでもないことだ。どれだけとんでもないことかは知識か経験のある人しか分からないかもしれないので、前置きとして簡単に説明する。 すべてのものには状態を表す数字が存在する。例えば生きている人間や動物は1、死体や骨は0だ。この1と0の間に小数点以下は基本的にない。一方、人間が眼鏡やコンタクトレンズ、補聴器、人工臓器や義足義手などをつけると1に小数点以下がつき、だんだん2に近づいていく。とはいっても眼鏡をか
部屋でごろごろしていたらスマホに着信がきた。いまどき着信を入れてくるような心当たりは仕事しかない。画面も見ずに取ったところ「◯◯の◯◯です、◯◯のものです」と聞こえてきた。◯◯のところがまったく聞き取れないので何度も聞き返しているとそのうち通話の声がだんだんノイズがかってきた。さらに声の背後に保留音のようなものが鳴り出した。視界の端に違和感を覚えるので横目で見たところちょうど部屋の入り口くらいに小さな黒い太陽みたいなものが浮かんでいるのにも気づいた。部屋を見渡したところカーテ
マクドナルドに入ったら店の中心に岩の台座のようなものがあり、そこに中東系のおじさんが座っていた。中東系のおじさんは陰茎を露出させ、さらに自分の尿をスプリンクラーのように周りに噴射し続けていた。尿は恐ろしいほどよく飛び、射程距離は推定10メートルはあった。 「いや流石にマナーが悪すぎるでしょ…」俺はマックの店員さんに言った。店員さんは困り顔だった。やばいとわかってはいるが注意できない様子だ。 するとスタッフ専用ドアがガチャリと開いた。中からマックの偉い人が出てくるかと思い
不浄霊先輩は言った。 「人は死に瀕した際、体感時間が1/32、1/64、1/128…と16進数変換で減速していく。ゼロにはならない。死に限りなく近づくが死そのものには到達できない。当然、本人以外の体感時間は1/1のままなので死んだように見える。だが永遠に生き続ける。限りなく死に近づきながら、恐ろしくスローモーションで」 先輩の言葉はよくわからなかった。 ただ、ひとつわかることは、俺は不浄霊の仲間になりかけているということだ。さらに時間はうんざりするほどたっぷりあって、お
買物を頼まれるのが全然イヤじゃないんですよ。むしろどちらかというと好きです。謂れのない金銭的負担を強いられるのはイヤだけどそういう話じゃなくて、例えば友達や家族が何かが足りない状態で他の用事が忙しくて「代わりにあれ買ってきて欲しい」と言って千円札の一枚でも渡してきたら、または職場の上司が「悪いんだけどあれ買ってきてくれない?」と経費のお財布を渡してきたら。俺全然行きますね。行くし全然イヤじゃない。内心(いやお前が行けよクソが)とか思わない。普通に行く。昔からそうです。 これ
最近は前にも増して自炊をちゃんとしてます。もともと料理はそれなりにするほうだったんですが。ここ数ヵ月くらいは毎日のようにスーパーや八百屋をめぐってて、おかげで今まであまりわからなかった旬の野菜や果物がわかるようになってきました。ちょっと前だとイチゴが安かったです。イチゴの季節は3月末くらいまでで、いまはタケノコを見る機会が多くなりました。ということでさっきテレワークのお昼休みにタケノコを買ってきまして、いま米のとぎ汁で茹でてます。本当は米ぬかを使うらしいんですけど米ぬかってど
しばらくnoteを定期更新できるようがんばりますと昨日は言ったものの。書きたいことなんてそんな浮かんでこないんですよね。世の中に訴えたいことなんてないし君に伝えたいこともない。まあ世の中には伝えたいこととか面白いアイデアとか着想とかが湯水のごとく湧き出てくる人もいるかもしれませんが、自分はそうじゃない。 これ、かれこれ20年近く前にmixiをやってたころ当たった壁でした。mixiってもう20年近く前なんですよ知ってましたか。だっていま2022年でしょ。mixiのサービスは2
最近、仕事以外でまったくと言っていいほどアウトプットをしなくなりました。このアウトプット量低下は私生活の安定に付随するものです。私生活が安定しました。私生活が安定しました以上のことは言いませんが私生活が安定しました。例えばツイッターとかで、てめえのパートナーやガキを“皆さんおなじみの”みたいな変な愛称で呼び習わして“うちのほっこりエピソード”みたいなツラで台所の三角コーナーから漂う生活臭みたいな話を垂れ流してるクソみたいな人間たちのことをずっとバカにしてきたのでそういうことは
例のアレです。もういいだろ、いつまで言ってんだよって感じなんですけど、あの炎上にまつわる感情をすべて言語化したい、それを書き留めておきたいと思ったので、noteに殴り書きます。noteに。おーいcakes見てるー? まずこう思った。 それからこう思った。
カツセマサヒコの『明け方の若者たち』を読んだ。 まあ、Twitterで知ってる人は知ってると思うけど、彼とは友達だ。この本に関してもちょっと前に些細なやり取りをした際、献本くれると言ってくれた。でも俺はちゃんとお金を出して読んで、彼の見ているところで忌憚なくイジリ倒したいので、自腹で買った。なので感想を忌憚なく書きます。 さあいくぞ。 本を読んだ純粋な感想まあ、内容はどっかで見聞きしたような話の寄せ集めだ。 冒頭にパンチの効いたやつを入れてみた。でも悪い意味じゃない。
1ヶ月ほど前にアクアリウムを始めた。前々から興味はあった。いつかやりたいと思っていたので、自粛期間で、リモートワークで、家にいる時間がほぼ無限にある今しかない、と思い、ついに手を出した。これがすごくいい。最高だ。正直俺はいまマジでアクアリウムにハマってる。精神が安定する。 アクアリウム。要は水槽で水草を育てながら魚を飼うこと。景観やレイアウトにこだわり、フィルターや照明等の器具を設置し、水質に気を配りながら、縦横高さそれぞれ数十cmのガラスの箱庭を作る。それを維持する。ざっ
実家で、俺と父さんと母さんと星野源とそのお姉さんの5人でごはんを食べる夢を見た。リアル星野源にお姉さんがいるかどうかはわからん。夢を見た。 まさくん(※本当にいた俺の幼馴染)が星野源との共通の友人だった(※多分違う)縁でこうなった。まさくんは2014年に事故で死んだ(※本当)んだけど、まずは共通の話題からしようと思って「まさくん死んだ時は嘘だろって思ったよね」って俺から切り出した。そしたら星野源がいきなり涙目になって「まさくんは僕の心の中で今も生きてます!!」とか大声でわめ
FF7リメイクをクリアしたのでその話をします。 原作が発売されたのが1997年。23年前です。原作は一応やったことあるんですけど発売から数年経ったタイミングでやったので、当初の「プレステで出たFFの7がすごい!! みんなやれ!!」という時代の波に乗れなかったのがマジで心残りだったんですよね。なので今度こそ波に乗りたいと思って、PSstoreで予約して発売日の深夜0時からやりました。クソ面白かったです。 ネタバレなしの話・原作の途中までをリメイクしたストーリー ・バトルはア
俺は池袋で一人暮らしをする39歳のおじさんです。自宅も会社も池袋です。今回はそんな生粋の池袋人である俺がヘビロテしてる、要するに一人でも入りやすい池袋西口の飲食店を紹介します。場所は主に西口のロマンス通り方面です。単純にその辺によくいるからです。 なお俺の飲食店評価は、 「並ばない」 「一人で入りやすい」 「店員がやたら馴れ馴れしくない」 「学生のうるさいガキがいない」 「食べ終わって店を出る時に気分がいい」 といった基準が強めです。 「おしゃれ」 「おいしい」 「コスパ
Spotifyで音楽漁りをしていたらとんでもなくダサい現代音楽が飛び込んできて延髄斬りを喰らったような気分になりました。 BEAST IN BLACKというフィンランドのメタルバンドです。2015年に結成して現役活動中とのこと。確かにサウンドプロダクションは現代のそれだけどトラック自体はえらく懐古的というか、一言で言うとめちゃくちゃ昔のアニソンっぽい。てかアニソンじゃねえかこれ。このメロディ絶対聴いたことあるぞ昔ブラウン管テレビで。 俺は38歳のおじさんなので、80年代の
Twitterやツイキャスで定期的にネタにしてる話です。 去年の9月からAGAクリニックに通ってハゲを治しました。この話について定期的にハゲから質問のDMが来ます。「自分も薄毛で通院を考えているのですが、どこがお勧めですか」とか「期間と効果を教えて下さい」とかそういうやつ。マジで来る。もう5人くらいに答えた。なのでもういっそAGA治療に関する話を記事にまとめておくことにしました。 最初に言っておきます。この記事はただの実体験です。要はPRでもステマでもまともなAGAクリニ