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noteでたくさん「スキ」もらってる人にムカついちゃう18の私。

私は18歳だ。

高校を卒業した後コロナが流行り卒業式がなくなった所から、卒業旅行や新歓サークル、授業までなにも知らないまま8月になった。

東京に住む人達は、多少先輩と出会ったりバイトで出会いがあったりと言うのがあるが、千葉の片田舎に住む私は特に出会いもないので、高校4年生のように地元の友達とつるんでいる。

このままじゃいけない。5ヶ月間、いや高校生の頃からずっと思っている。


生まれた頃から音楽一筋で生きてきて、高校は吹奏楽の強豪校に入った。先輩後輩関係なく部員同士の技術の競争が激しく、練習しなければみんなから置いていかれるどころか、コンクールにも出られないまさに下剋上のような環境だった。自分の技術と心を保っていくには相当な精神力が必要な日々の中で、心を許せる友達もあまりいなかった私はストレスで胃潰瘍になってしまった事もあった。

練習は好きだが集団行動が苦手だった私は、お昼も人混みが嫌で食べずに一人で練習をしていた。それが偉いとかではなく、練習しないと不安だった。そのおかげもあり、私は常に他の人に技術で文句を言われないくらいの位置にはいた。

しかし、高校三年生になり進路を決める時になって、私は思わぬ苦しみを味わうことになる。

私は当初進路について、友達や先生から音楽系の大学に進まないともったいないと言われたこともあり、自分もこのまま音大へ行って練習をもっと続けるんだと思っていた。その時には自分には音楽以外何もないことが嫌で仕方がなかったのだ。

しかし、資金的な問題もあり、音大入学は諦めざる負えなかった。その頃恋愛も食事も友情も全部興味がなく、一日中音楽のことしか考えていなかった私には、自分が音楽以外で将来生きていくビジョンが見えなかった。高学歴でもないし、いい会社に就職出来る訳でもないし、だからと言って人生を何となく生きるのも意味が無い。なんのために生きるのか、なんのために働くのか大学に行くのかも分からなかった。早く自分=〇〇という何かになりたくて最速で手に職をつけられる専門学校を見て回った。しかし、自分が他の子よりも圧倒的に不器用であったことに気づいて辞めた。結局、当時少し気になっていたクラスの男子が行くと言っていた大学に指定校推薦で入った。どこでも良かったのだ。


そんなこんなでコロナ期が始まり、長かった部活も引退した。バイトをしたり課題をやったりしながらかれこれ5ヶ月が経過している。今まで生き急いできた分、昼前までのんびりして過ごすことも罪じゃないんだな、とかおしゃれしてみるのも悪くないかな、とか自分の価値観も少しずつ雪解けのように溶けて広がってきているように感じる。

また、今までは自分には音楽以外なにもないと思っていたが、たくさん部員がいる部活の中で、自分が音楽以外に人より好きだったり出来る事は何だったんだろうと考えると、演奏会の演出を考えたり、司会の原稿を作って笑わせたりすることだと気づいた。今まではすべてが悲観的に見えていたけれど、自分がやろうと思えばいくらでも面白いことは作り出せるということも分かった。


それ以外にも、大きく変わったことが一つある。自分の書く文章そのものだ。

高校生の時と今とでは書きたい文章が全く違う。今じゃ恥ずかしくて載せられないので、最近アカウントを新しくしたのだが、高校生の「鴨戸春」という名前で投稿していた時は厭世観や不登校、自殺についてよく書いていた。学校が嫌で、駅で電車を1時間以上も見送り続けていたり、駅のトイレで投稿していることも多かったため、今思えば自分を諭すような、死なないほうが良いと自分自身を止めるような書き方も多かった。しかし今は自分に言い聞かせる文章ではなく、外に発信していくような文章を書くようになった。まだまだ歴も浅く自分が何がしたいのか、どうすればいいのか定まっていないが、今の自分が面白いと思うものを作っていけたら良いなと思っている。

実は、自分が高校の時につけていただいた「スキ」の数は今のアカウントよりうんと多い。当時はそれを「生きろ!」というメッセージと捉えて頑張って生きていたこともあるのだが、今となってはそれが一番悔しいところだ。やっぱり高校生の自分に負けている大学生って情けない。


そういえば昨日、私の好きな「水溜りボンド」と言うYouTuberが6年続けた毎日投稿をやめることを決断した事を報告した。中学生の頃観ていた彼らはまだ大学生だったが、6年が経ち今度は自分が大学生になっている。その毎日の積み重ねというのはありきたりな表現になるが、本当に何にも変えられないだろうと思う。


YouTubeで言う水溜りボンドのように、Noteにもおすすめ欄に出てくるようなたくさんの「スキ」をもらっている有名人はたくさんいるが、その多くは、やっぱり読んでいて惹き込まれるし、面白いと思わず唸ってしまう作品が多い。自分が才能や努力や技量が足りないのがとても悔しくて、たくさん「スキ」もらってる人はムカつくんだよお!!!と思ってしまうところがかっこ悪いし、それが18歳なのかもしれないと冷静に思ったりする。

自分はまだまだこれからだ。私はまずはたくさんの方に興味をもって読んでいただける作品を作れるまでは死ねないし、今はそれが生きがいになっている。

過去の自分、諦めないでここまで来い。そして未来の自分、諦めないでどんどんここから走って行ってくれ。約束だ。



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