3、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話
※実話のため、プライバシー保護の観点から
少しフェイクを織り交ぜています。
「いいえ、私にべったりくっついていて
遊ぼうとしないんです。
クレヨンはもちろん使いませんし、
遊んだら?って言っても、遊びたくないって言って。
普段は、ぬいぐるみを並べて先生の真似をしたり
教室でいただいた教材のパズルやひも通しとかで
自分で遊ぶらしいのですが、私が家にいる間は
ずっとくっついてるんです。
抱っこって言われると、一旦は抱っこするんですが、
『ご飯の支度してるから遊んで待ってて』って言うと
『遊びたくない』って私の足元に座ってるんです。」
「そうなんですね。
お母さんはそれで、どうされるんですか?」
「遊びたくないって言うので、Yを待たせて
ご飯の支度をします。
週に1度くらい、私の手料理を食べさせたくて
Yの好きなものを作るんですが、あれもこれも
つい凝ったり、作りすぎたりしちゃって。
その間Yはじっと座って待っています。
遊んでいいのよって言うんですけど‥。」
「一緒に遊ぶ時間は・・あまりない感じですか?」
「はい。ご飯ができたら、先にお風呂に入れて
父親が帰ってくるのを待って一緒に食べて。
食べ終わると、もうYはウトウトし始めるので
寝かせます。
翌日は、私が保育所に送って行って、そのまま
支社の方に向かうんです。」
「お母さん、ちょっと提案なんですけど・・・」
お話を聞くと、お母様には精一杯のYちゃんへの愛情と
想いがあるのです。
それがよくわかるので、お母様の想いを否定せずに
提案をしてみました。
4、に続きます
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