晴(Haru)

幼児教室講師 チャイルドマインダーです。 幼稚園教諭・保育士時代、幼児教室の子ども達との、ちょっと笑顔になれるエピソードを 紹介します。

晴(Haru)

幼児教室講師 チャイルドマインダーです。 幼稚園教諭・保育士時代、幼児教室の子ども達との、ちょっと笑顔になれるエピソードを 紹介します。

最近の記事

厳しいお母さん

※実話のため、プライバシー保護の観点から  少しフェイクを織り交ぜています。 Aちゃんのお母様は、とても厳しい方、という印象でした。 昨今では様々な媒体で「子どもは褒めて伸ばせ」と 盛んに言われており、それは一理あるのですが これが曲解されて、「子どもを叱れない親」 でいる親御さんをお見かけすることも少なくない というふうに私個人としては感じていますが、 Aちゃんのお母様は、今時珍しいくらい厳しい方でした。 私ははじめ、厳しいというより、冷たい、と感じていました。 幼児教

    • 「の」で始まることば

      2歳クラス(3歳児) 👩🏻‍🏫「の、で始まることば、なにがあるかな。」 👦🏻「のり!」 👧🏻「おにぎり!」 👦🏻「うめぼし」 👧🏻「しおこんぶ」 👦🏻「しおのおにぎり」 👩🏻‍🏫「待って待って。いったんおにぎりから   はなれよう😅」

      • 最終話、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

        ※実話のため、プライバシー保護の観点から 少しフェイクを織り交ぜています。 翌週、いつも抱っこされてくるYちゃんは お母様と手をつないで、歩いてきました。 靴を自分で脱いで、靴箱に置き 「先生、おはよう!」と笑顔でご挨拶。 私は、別人かと思って思わず目をパチクリ。 その日は自分から椅子に一人で座り 一度もぐずることはありませんでした。 これまで困った顔で眉尻を下げてYちゃんを見守っていたお母様も ずっと笑顔でした。 授業後、お母様にお話を聞きました。 「先週教室を出て

        • 4、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

          ※実話のため、プライバシー保護の観点から 少しフェイクを織り交ぜています。 「今日はお帰りになったら、じっくり時間をとって Yちゃんと一緒に遊んでみませんか?」と提案しました。 私は、Yちゃんのことを大事にしようとするお母様の行動と Yちゃんがお母様に求めるものがすれ違っている気がしていたので 気持ちを一致させるにはどうしたらいいかなと考えて、 あることにたどり着きました。 「向き合う」こと、です。 一緒に遊ぶためにと体と体が向き合うことは、 実は心も向き合うことに繋がりま

          3、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

          ※実話のため、プライバシー保護の観点から 少しフェイクを織り交ぜています。 「いいえ、私にべったりくっついていて 遊ぼうとしないんです。 クレヨンはもちろん使いませんし、 遊んだら?って言っても、遊びたくないって言って。 普段は、ぬいぐるみを並べて先生の真似をしたり 教室でいただいた教材のパズルやひも通しとかで 自分で遊ぶらしいのですが、私が家にいる間は ずっとくっついてるんです。 抱っこって言われると、一旦は抱っこするんですが、 『ご飯の支度してるから遊んで待ってて』って

          3、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

          2、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

          ※実話のため、プライバシー保護の観点から 少しフェイクを織り交ぜています。 ある授業の中でお絵描きをする日がありました。 Yちゃんは珍しくお母様の膝から降りて 自分で椅子に座って描いていました。 時々お母様を振り返っては 「これは〜よ。こっちは〜なの。」と描いているものを 指さして話していました。 お母様にも褒めてもらって、それまで見せたことのない 笑顔でとても楽しそうでした。 使う色も明るく、筆圧もしっかりしていて 絵を描くのが好きなんだなと、私は思いました。 帰る時に「

          2、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

          1、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

          ※実話のため、プライバシー保護の観点から  少しフェイクを織り交ぜています。 2歳児クラスのYちゃんのお母様は、会社を経営されていて 遠く離れた地域に新たに支社を出すとのことで、 とても忙しくされていました。 お母様はその新たな支社で準備をされているため Yちゃんは普段はお父様と暮らしていて お家のことや、身の回りのことはお父様と おばあ様がお世話なさっていました。 幼稚園受験を希望されていたのですが、 週に1度の親子教室の日には 必ずお母様が一緒に来られていました。 週

          1、本当に欲しいもの〜Yちゃんのお話

          まつぼっくりがあったとさ

          少し涼しくなってきたので、ちょっと公園へ。 むむむ、発見!というか、新たに気づいた! まつぼっくりって、なんと言ったらいいのか いっぺんに同じ熟し方というか成長具合? ではないんですねー。 というのも、ひとつの木に青く硬いのと もうすでに開いて種を飛ばしたものが 一緒に付いていたのですよ。 上の方が開いたものが多く下は青かったので 陽の当たり具合にもよるのかもしれません。 そして植物に詳しい人なら、取り上げて言う ほどのことでもないのかもしれません。 (私が知らないだけの

          まつぼっくりがあったとさ

          ふくれんぼう

          3歳児 👧🏻「もう!ママいや!」 👩🏻‍🏫「おっと、美味しそうなふくれんぼう!」 👧🏻「せんせいも、もう!!」 👩🏻‍🏫「よくふくらんでるから食べてあげよう、   モグモグモグ!あーおいし!」 👧🏻「へへへ、おいしい?」 👩🏻‍🏫「うん、おいしいよ。    あら?ニコニコちゃんになったね?   またふくれんぼうしてたら食べてあげるよ。」 👧🏻「もうあげないよ^_^」 ホントかな^_^

          ふくれんぼう

          流行っているもの

          当時はコロナ禍でした そんな3歳児 👦🏻「ぼくのマスク、カーズやで!」 👧🏻「わたし、キティちゃん」 👧🏻「わたし、すみっこ!(ぐらし)」 👧🏻「わたしもすみっこー!」 👦🏻「ぼくのもすみっこやでー!」 👩🏻‍🏫「すみっこぐらし、流行ってるねー。」 👦🏻「え?流行ってるのはコロナやで?」 …ごもっとも。

          流行っているもの

          中秋の名月

          3歳児 👩🏻‍🏫「今日は中秋の名月よ。   みんなお月さん見れたらいいね。」 👦🏻「ねずみさんも見るの?」 👩🏻‍🏫「え?」 👦🏻「ちゅうちゅうの、って」 先生の滑舌がよくなかったね🤦🏻‍♀️

          中秋の名月

          謎のちくわ

          3歳児 👩🏻‍🏫「つ、で始まる言葉、なにかある?」 👦🏻「つる」 👧🏻「つみき」 👦🏻「…ちくわ」 👩🏻‍🏫「ちくわは、ち、だね。先週やったね。」 👧🏻「…ちくわ!」 👦🏻「ちくわ!」 👩🏻‍🏫「今日は、つ。」 👦🏻「ちくわ…ぷっ(吹き出す)」 👧🏻「へへへ、ちくわ!」 👦🏻👧🏻「ちくわ、ち、く、わ、ち…あははは」 👩🏻‍🏫ちくわって、みんなを笑顔にするんだねー。

          謎のちくわ

          象くん

          絶賛反抗期の2歳児 T君 👩🏻‍🏫「折り紙で象を作ります。」 ところが席を立って荷物を置いている棚にかくれんぼ 👩🏻‍🏫「折り紙を半分に折ったら、ここを三角に折って   ほら、象さんになりました!   みんなも、お母さんと一緒に折ってみましょう。   (まだ、かくれんぼしているT君)   ちょっとー、象くん!Tさん作るよー」 あ、間違った!T君を象さんって言っちゃった🤦🏻‍♀️ ごめんね😅

          小さい頃のこと

          5歳児との会話 👧🏻「わたし、小さい頃はにんじん嫌いだったけど、   食べられるようになってん!」 👦🏻「ぼくは、小さい頃泣き虫だったけど、    もう泣かへん!」 👩🏻‍🏫「すごーい、みんなお兄ちゃんお姉ちゃんになったんだね。」 👦🏻「せんせい、せんせい!    ぼくなんかな、小さい頃な   カブトムシの幼虫だったことあるねんで!」 👩🏻‍🏫おっと、そ、それはものすごい成長だね。 お友達の会話に参加したくて、あるいは自分に注目してほしくて つい作り話をするのは幼児によ

          小さい頃のこと

          小さいからわからない?(2)

          子どもは、小さい(幼い)から、わからない? ええ、そうです。 物事の判断は、子どもにはまだ難しくて どうしたらいいのかわからない。 子どもの意思(意志)を尊重するのは 時と場合によりますよね。 なんでも言い分を通すのは 大人の責任逃れでは?と私は思います。 子ども達が、いずれ自分で考え、判断ができるように 物事の考え方を根気よく教えていきたいですね。 小さくて(幼くて)わからないから 教えていきましょう。

          小さいからわからない?(2)

          パズル

          3歳児 👩🏻‍🏫「先週したパズル、何だったか覚えてる?」 👦🏻👧🏻「ゾウ🐘!!」 👩🏻‍🏫「正解!ちゃんと覚えてるんだね。すごい!   今日は…水の中の生き物です。」 👦🏻「何から始まるの?」 👩🏻‍🏫「い、から始まるよ。」 👧🏻「い、い、…💡✨イクラ!」 👦🏻「イクラ!」 👩🏻‍🏫「泳ぐ生き物なんだよねー。」 👦🏻「イクラ!」 👩🏻‍🏫「イ・ル・カ、イルカでした!」 👦🏻「えー、イクラが良かったなー。」 お寿司の注文聞いてるんじゃありませんよ😂 幼児用パズルのイクラって