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ネガティブ・ケイパビリティ~今こそ必要な底力~
折り合いつかないことを、破綻しないでどれだけ抱え込めるか。
容易に答えの出ない事態に耐えうる能力のことを「ネガティブ・ケイパビリティ」というそう。
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以下、精神科医でもある帚木蓬生さんの著書『ネガティブ・ケイパビリティ・答えの出ない事態に耐える力』より
「私たちにとって、わけの分からないことや、手の下しようがない状況は、 不快であり早々に解答を捻り出すか、幕をおろしたくなります。しかし、私たちの人生や社会は、どうにも変えられない、とりつくすべもない事柄に満ち満ちています」
「私自身、この能力を知って以来、生きるすべも、精神科医という職業生活も、作家としての創作行為も、随分楽になりました。いわば、ふんばる力がついたのです。それほどこの能力は底力を持っています」
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「ネガティブ・ケイパビリティ」この言葉を見つけて、心が軽くなった。
答えがスッキリ出ないことがあってもいいんだな。
わけがわからないことがあってもいいんだな。
どうにもならないことがあってもいいんだな。
身近に、新型コロナの感染者が出始めて、先が見えなくなってきている。
検体数が多くなって、保健所のPCR検査の結果がなかなか出ない。
対応策が決められず、介護の現場がとどこおる...
以前の、緊急事態宣言時よりも、危機感を抱いている。
そんな中でも、周囲と協力しながら、今できることをできるだけ。
みんなの「ネガティブ・ケイパビリティ」を信じて。