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ななせさんと私の話③

はるです。ななせさんに纏わる個人的な話の第三弾です。
①では、私がななせさんに出会った時の話、②では、初めてライブを観に行くまでの話を書かせていただきました。

前回までの話

東京にライブを観にいこう

初めてのライブで益々ななせさんの魅力にハマり、かつCDで聴く音楽とライブで聴く音楽の違いを知ってしまった私は、次のライブ観賞の機会を探し始めました。とはいえ、地元ではななせさんの出演するライブの機会がそれほど多くない(ゼロではないだろうと思っていましたが。)ことは想像に難くないところ、やはり東京に機会を求めるのが確実だろうと、8月に入ってからはホームページのライブスケジュールと自分のスケジュール帳を並べて頭を悩ませる日々が続く中、ピタッと浮かび上がってきたのが8月29日、下北沢BREATHでのライブでした。

丁度よく東京での仕事の予定が入れられそうな日程で、前後の仕事のスケジュールにもまずまず余裕があり、終日東京に出かけたとしても影響はなさそうでしたが、ここで一つ問題が。

この日、ななせさんの出演は20:35からと若干遅めの予定だったのですが、下北沢駅を21:04に出発するのがギリギリの日帰り範囲。途中で抜けることになってしまうのでは申し訳ない、でも観に行きたいという気持ちも抑え難い…悩んだ末、兎も角ななせさんに確認をしてみようと言うことで、出演時間の再確認と途中退出の可否を問い合わせてみました。

結果、やはり出演時間から見て途中退出は不可避でしたが、
「途中で帰られることは、遠くからですので気にしなくて大丈夫です」
と仰っていただき、それならば、とスケジュール調整に本腰を入れました。

その間、9月29日に再度長岡の新亀寿司でのライブに出演されると言う情報も入り、それなら3ヶ月連続でのライブだ!と意気込みが加速。学校も夏休みに入ったタイミングで、仕事に全振りできるようになったことも功を奏し、臨時的に発生した業務も片付けてスケジュール調整が無事完了。ワクワクしながら月末を迎えることになりました。

当日は朝から新幹線に乗車し、勿論ななせさんの曲を聴きながら一路東京を目指します。幸いに日中の仕事も実りのあるものになり、訪問先からの宴席の誘いはやんわりとお断りし、下北沢の駅へと降り立ちました。
時間には十分に余裕があり、まずは会場の下北沢BREATHと下北沢駅の位置関係と最短ルート、所要時間の確認作業。途中退出が避けられない以上、限界ギリギリまで会場でななせさんの歌を聴いていたい。駅と会場を行き来しながら、終電の時間から逆算し、会場を出なければいけない時間を20:55に設定しました。
その後は暫し初めて訪れた下北沢の街を眺めて歩き、仕事の報告書をまとめ、少し早い夕飯に。折り良く開場時間となったため、再度会場へと足を運びました。

前回のライブがお寿司屋さんという変則的な会場だったため、ライブハウスに足を踏み入れるのは初めてのことです。出来るだけステージの近くに行きたいという想いはありましたが、今回は途中で退出しなければならない身。他の観覧者の迷惑になってはいけないと最後列を選びました。
開演までの間に物販ブースを眺めていると、他の方から声をかけられました。話をしてみると、彼らは他の出演者のファンとのこと。自分はななせさんのファンだと告げると、名前は知っていても演奏を聴くのは初めてだ、と。私も他の出演者の方の演奏は勿論初めてなので、お互いに楽しみですね、と話しながら開演時間を待っていました。

この日の出演は武田くるみさん、長野県出身のまじ子さん、静岡県出身のはるかぜさんと続き、ななせさんは四番手。1人の持ち時間が長めの40分という企画で、その分一人一人の曲をじっくりと聴くことができる時間でした。

ここではるかぜさんが演奏後帰宅されるとのことで、単独の物販の時間に。期せずしてCDを購入させていただくことが出来たのは僥倖でした。
「エール」が妹さんへの愛情が溢れていてすごく良い歌詞だったんですよ。

閑話休題。

さて、そんなこんなでななせさんの出番は7分押しとなり、20:42。
いよいよだ、という期待感を胸にステージ上でマイクとギターをセットする姿を眺めていましたが、一方でそろそろ帰宅時間が近付いてきてソワソワしてきます。
手元の荷物が一つにまとまっていることを再確認している間にななせさんの準備も整いました。

最初のMCは、ななせさんの地元、長野の話からスタート。この時点で既に楽しすぎて顔が綻んできます。長野の星空の話から、そのまま一曲目の「us」へ。
一番大好きな曲が初っ端から聴けて、それだけで今日足を運んだ甲斐があったと満足感で胸が満たされていきます。
二曲目は「image」。「us」から「image」の順はCD(2ndデモ音源「us」)と一緒ですが、やはりライブでのパフォーマンスは別格に素晴らしいと再確認。
マイクに向かってスタンディングで歌うななせさんの姿を生で観るのは初めてで、一々新鮮な喜びを味わっていました。

「image」が終わり、そろそろ設定した退出時間。
もう限界か?それとももう一曲聴けるか?
席から立ち上がりはしましたが、会場の一番後ろに立って逡巡していると、ななせさんから「手拍子できますか〜?」という掛け声とともに三曲目、「星をみにいこうよ」の演奏がスタート。
確か演奏時間は3分弱だったはず、それならギリギリ間に合うはず…これだ、これで最後だ、と精一杯の気持ちを込めて手拍子を送りました。
楽しいひと時が過ぎるのは本当にあっという間で。
ステージに向かって拍手が贈られる中、ななせさんからは見えないかもしれないと思いながらも、ステージに向かって一礼して会場を後にしました。
大急ぎで夜の下北沢の道を駆け抜け、なんとか予定の電車に滑り込むことに成功。何度か乗り換えをしながら帰路に着きました。

結局聴けたのは三曲だけでしたが、最初に「us」を聴けた段階で既に満足感は100%。三曲とも本当に素晴らしく、初めての東京でのライブは実りの多いものとなりました。
ななせさんにきちんと挨拶できなかったことだけが心残りでしたが、その分は次のライブに持ち越しです。ちょうど一ヶ月後の9月29日、地元での2回目のライブが次の楽しみとなりました。

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