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ななせさんと私の話②

はるです。前回に引き続き、私がななせさんに出会い、ファンになってからの話を書いていきたいと思います。引き続き個人的な話が続きますが、ご容赦願います。

17 Live(イチナナ)の配信を観にいこう

私は偶然の出会いからななせさんの魅力に取り憑かれ、必ずもう一度会いにいこうと決意したわけですが、東京を拠点に活動するななせさんに地方在住の人間がそうそう簡単に会いに行ける訳がありません。
そこで目に付いたのがフライヤーに書かれていた「ほぼ毎日、“イチナナ”というアプリから配信」という一文でした。
それまで「配信」という文化があること自体知らず、まずはアプリの検索からのスタートです。
アプリをインストールして立ち上げてみると、目の前に広がる無数の配信者の顔…歌う人、喋る人、演奏する人、男女を問わず様々な人がそこに集っている光景は衝撃的でした。
呆気に取られながらも、フライヤーに書かれた通り「ななせ_nns03k」で検索してみると…画面に現れたのは、確かにあの日雨の中で歌っていた少女、ななせさんの姿でした。これでちょうど配信をしているところに遭遇できれば完璧だったのでしょうが、残念ながらその日の配信は既に終了。
その代わり、ななせさんからの最新のコメントが表示されていました。

わたしが配信を始めた理由は

1回きりだったかもしれないひとにも何度も歌を聴てほしい、繋がっていたいから

そしてイチナナからわたしを好きになってくれたひとに、直接ライブを聴きにきてもらいたいから

イチナナは、遠くにいてもわたしは歌っているよ!がんばっているよ!って、文字以外でわたしのその時の声や表情で伝えられる大切な場所です

(17 Live内、2019年5月30日投稿より ※原文ママ)

このコメントを読んで、嬉しさが込み上げてきました。
ストリートで歌を聴いた時はその場限りだと思っていましたが、このイチナナに来れば何度でもななせさんの歌を聴ける、ななせさんと繋がっていられる、まさに私が求めていたものでした。
次回の配信予定は翌日の夜。
学校帰り、終電の中でなら配信を観ることができそうだと、ワクワクしながら眠りにつきました。

迎えた翌日、終電の中でアプリを立ち上げると、果たしてそこには求めていた通りのななせさんの姿がありました。
ライブではオリジナル曲を歌うななせさんですが、配信やストリートライブではカバー曲を歌うことが多く、また日によってはトークだけの配信という場合も。
この日は歌う配信で、ギターをかき鳴らしながら、様々なカバー曲を披露されていました。懐かしいと思う曲もあれば、初めて耳にする曲もあり、曲の間に挟まれるトークも含めて、スマートフォンの画面を夢中で覗き込んでいました。
ライブ配信は視聴者がコメントを投稿することができ、投稿されたコメントに対してななせさんがリアクションを返して、またそこにコメントが寄せられて…というやり取りも、最初は他の視聴者の方の雰囲気を窺いながら恐る恐る、当たり障りのないコメントを発していたように思います。

この点、幸いだったのは、ななせさんの配信に集った方々は皆さん気持ちの良い方ばかりで、初めての視聴者に積極的に声をかけてくださる方もいれば、ななせさんの配信での習慣を解説してくださる方、トークの内容を補足して情報を出してくださる方など、初めて参加した私でもスッと輪の中に入っていくことができました。
ななせさんが自分のコメントにリアクションしてくれることが嬉しく、また同好の士で集まれる楽しさもあり、時間さえ合えばななせさんの配信を観にいくという習慣が出来上がっていきました。

なお、17 Liveでは同一の配信者の配信を連続して視聴すると、視聴者に「レ点」が付くというシステムがあり、視聴回数によってレ点の色が変わっていきます。
ななせさんの配信では当時は銀レ点、現在では金レ点という方もいらっしゃいますが、一方私はと言えば毎回配信に参加できるとはとても言えない状態で、レ点が付いては消え、付いては消えを繰り返しています。
レ点の付いている方への畏敬の念はありますが、皆さんそれを殊更に誇示されるようなこともなく、レ点の付いている方もそうでない方も、常連も初めての方も、分け隔てなく参加できる点はななせさんの配信の大きな魅力ではないかと思います。

地元でライブを観にいこう

さて、毎日曲を繰り返し聴き、配信に入り浸るようになると、次はやはりライブを観にいきたくなるのが人情というものです。が、折しもななせさんは天体観測ツアーと題して全国を回っている真っ最中。
次にこの街にやってくることはあるのだろうか?と、この頃にはあの雨の夜の出会いがいかに奇跡的だったかということが改めて実感されるようになってきました。

そんなある日。ホームページのライブスケジュールを眺めていると、ある一文に目が止まりました。

7/14 長岡 新亀寿司

ん?長、岡?長岡!!?

Twitterで直近のライブ情報は日々フォローしていたのですが、ホームページに掲載されている先々のライブスケジュールのチェックが漏れていたのは失態でした。気が付いた時点で既にライブまで1ヶ月を切っており、もしチケットが残っているようであれば取り置きをお願いしたい旨、慌ててななせさんに問い合わせのメールを送りました。

7/14のチケットですが、主催の方に確認したところ丁度ソールドアウトしたところだと連絡をいただきました、、

終わった…orz

まだ一応お席作れるかな?という感じみたいで、おそらく一名様分でしたら座りのお席ご用意できるかとおもうのですが、最悪立ち見になってしまうかもしれません。

*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
立ち見でも何でもななせさんのライブが観られるのであれば構いません、と取り置きをお願いし、斯くして私の生まれて初めてのライブ参加は2019年7月14日と決まりました。
…ところでこの会場、ライブハウスとかではなく、お寿司屋さん???
確認してみると、私が出会った翌日、ななせさんがライブをしていたのも同じ会場とのことで、会場自体の間違いはないようです。が、とにかくどんなライブになるのか全く予想ができないまま、あっという間にライブ当日を迎えました。

迎えた7月14日も天気は雨。
ななせさんと出会った夜も雨だったと思い出しながら、会場へと向かいます。
16:30開場・17:00開演とのことで、逸る気持ちを抑えられない私は、16:30キッカリに、新亀寿司の前に立っていました。
…外観は普通の、昔からあるお寿司屋さんの佇まい。暖簾は出ていないので準備中?でも16:30開場は既に過ぎているし…逡巡しつつ、恐る恐る引き戸を開いて店内に足を踏み入れました。

カウンターには年配の女性が一人。おそらく女将さんでしょう。
ライブを観にきたと話しかけてみると、会場は奥の座敷だそうです。
視線を店の奥に向けると、小上がりの座敷では何やら作業の真っ最中。奥に進んで声をかけてみると、まだ準備中のためしばらく待っていて欲しいとのこと。
一旦入り口付近に戻り、準備ができるのを待つことに。
Twitterのタイムラインを眺めていると、ガラガラと引き戸を開けて店内に入ってくる女性の姿が。

『こんにちわ〜』

ななせさんだ!およそ2ヶ月ぶりの「再会」に思わず鼓動が高鳴るのを感じます。そのまま荷物を引き、足早に店の奥へと進んでいくななせさん。
この日は天体観測ツアー関西編を終え、滋賀からの直行。
それでも長旅の疲れを感じさせない元気な後ろ姿に、ようやくななせさんのライブに来たのだという実感が湧いてきました。
そうこうする内に準備が整い、いよいよ会場となる座敷へ。
受付で取り置きをお願いしていた旨を伝えると、
「あ、和泉まみさんの枠ですね!」
いえ、ななせさんの枠です…
「え!?」
え?
「あ、はるさんですね。はい、承ってますよ」
やめて!これで取り置きがないって言われたら悲嘆にくれてしまう!

無駄に心臓に悪いやりとりがありつつも、無事に受付を終え、改めて会場内を見渡すと、座敷には座卓が2つずつ、三列置かれ、その周りをぎっしりと座布団が埋めています。チケットソールドアウトと聞いていましたが、本当に満員になるようで、席を確保してくださった主催者さんへの感謝の気持ちを新たにします。
自由席ということで、一番手で会場入りした私は本当に好きな席を選ぶことができたのですが、後から他のお客さんが入ってくるから、と、一番奥の席へ。
(この選択を少し後悔したため、その後のライブでは席の選択の仕方が少し変わりました。)
席を確保した後は受付の脇に並べられた物販をチェックし、ななせさんのCDが並んでいるのを見てこれは絶対に買って帰るぞ、と確認している内にあっという間に開演時刻。(結局10分押しでの開演でした。)

この日ななせさんはオープニングアクトで、主催者挨拶に続いてすぐの登場です。演奏する位置は私の席からは座卓を2つ挟んで反対側。大体4mくらいの距離でしょうか。
「image」から始まり「440」、大好きになった「us」。この時点では知らない曲もあり、トークを挟みながらのななせさんのライブはあっという間に過ぎ去っていました。

この時点でライブに来た目的の大半は達成され、感動と満足感に浸っていました。CDで聴く曲も勿論素晴らしいのですが、ライブで聴くとまるで次元が違う。今後もチャンスを逃さずにライブに通わねばと決意しました。

その後、休憩時間にお酒とお寿司をいただき、(出演者は打ち上げまで食べられないとのことで、ななせさんが恨めしそうにしていました。)ななせさんにも改めて挨拶をさせていただきました。(何しろストリートでの邂逅は一瞬で、名前すら名乗っていなかったので。)
物販では念願のCDを2枚、「hello,」と「oshite」を購入。(サインも入れていただいた!)
終演後もお時間をいただいて、ライブの感想と、何よりもあの偶然の出会いからの日々の感謝を直接お伝えできたことは本当に嬉しかったです。

翌日からリピート対象が6曲から12曲へ。
今まで以上にななせさんから元気を貰えるようになり、より感謝の気持ちが深まっていきました。

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