ななせさんと私の話④
はるです。少し間が空いてしまいましたが、引き続きななせさんに纏わる個人的な話を続けていきたいと思います。
さて、これまでの記事ではトップの画像は常にチケットの写真を載せてきました。ご覧の通り、ななせさんの1stデビューアルバム「maniac love」発売記念単独公演のチケットです。日付は2020年3月28日、会場は東京 下北沢の440。外出自粛要請が行われる中でのライブ…結局私は行けませんでした。3月29日にななせさんが出演を予定していた私の地元でのライブも中止になり、次にライブを観に行けるのは何時になるのか、今のところ見通しは立っていません。
その寂しさを紛らわせるために、過去の思い出を掘り返す。
そんな記事ですが、よろしければ今回もお付き合いください。
前回までの話
前回は、2019年8月、初めて東京にライブを観に行ったお話でした。
地元でライブを観に行こう 2回目
初めて東京に観に行ったライブからちょうど1ヶ月、2019年9月29日、再び長岡の新亀寿司でのライブにななせさんが出演されることとなりました。
前回、ライブスケジュールに気付くのが遅れ、申し込みがギリギリになってしまった反省が活き、今回は早々にチケット予約をしていました。その間課題に取り組んだりしながら迎えた当日。
この日長岡の朝は雨。日中は雨は止んだものの、すっきりしない空模様が続いていました。ななせさんとの記憶は雨とセットになることが多いな、と念のため傘を片手に家を出ました。(案の定、ライブ中は雨が降りましたが、結果的に傘は使わずに済みました。)
開場16:30、開演17:00。ななせさんは出演5組中の二番手で、17:35からの予定でした。
今回は会場に着くと、既に何人か観客の方が店内で待機している状態でした。
普段はお寿司屋さんの座敷として使われている場所をライブ会場としてセットし直す訳ですが、当日の来場者数に合わせてその都度配置を調整していることが2回目ということで分かってきました。今回は少し前回よりも客席には余裕があるようでした。
御座敷なのでステージがあるわけではないのですが、その代わりに演者の歌う位置には赤富士の衝立が置かれるのが恒例のようです。前回は部屋の角に置かれていたのですが、今回は坪庭に面した掃き出し窓の中央に赤富士の衝立が。指定席ではなく、入場順の自由席でしたので、迷わず赤富士の正面に腰を下ろしました。
会場の特性上、マイクを使うわけではなく、生音でのライブですので、単純に演者に近い方が演奏を楽しめるということが前回経験した感想でした。7月はその点で少し離れた席に座ってしまいましたし、8月も途中退出のために最後列でしたから、今回は一番近いところで、ななせさんの歌を聴きたいと決めていました。
開演までの間にフライヤーを眺めると、改めてななせさんのライブ本数の多さが目を引きました。9月のライブはこの日を含めて14本。(9月1日のライブはフライヤー未記載。)
どうやらその点は他の方も同じだったようで、急遽両隣の方にななせさんを推す時間に。スマホでホームページのライブスケジュールを表示して、「今47都道府県ツアーをしていて凄いんですよー」「今日聴いてみて気に入ったらぜひCDを買ってあげてください!」と言っているうちにあっという間に開演時間。
今回は女性シンガーソングライターの会。
出演は順に、地元のMAYAさん、ななせさん、広島出身のサワレレさん、新潟市のユニットCasisさん、山梨出身のaroさん。
椅子に座る方もいれば、立って、という方もいる中で、ななせさんは畳の上に腰を下ろしてギターを抱える、ストリートライブの時と同じ演奏スタイル。(御座敷なので立って歌うと埃が立つかもしれないと遠慮したそうです。)
観客の私たちも、同様に畳の上に座っています。
目線が合う!
しかも、今回私が座った位置はななせさんが歌う真正面。
近い!!
座卓を挟んだ彼我の距離は1m弱。
ストリートライブの時でももう少し距離があったはず、と目論見通りの事態のはずが、想像以上の距離感の近さにドキドキしてきます。
この距離感の近さに戸惑ったのはななせさんも同じだったようで、最初のMCには硬さが見られ、緊張気味だと感じられました。
が、それも歌い出すまでのこと。
一旦歌い出してしまえば堂々としたライブパフォーマンスを披露してくださり、今度は距離感の近さがプラスに働いてどんどん歌の世界に引き込まれていきました。
とはいえ、やはりこの距離の近さは勝手が違うらしく、歌う時は敢えて目線を観客席から外してのパフォーマンス。歌う時のななせさんの力の籠もった眼差しも好きなので、間近で見てみたかったのですが…(後日配信時にななせさんに聞いてみると、「あの距離はムリ!」とのことでした。)そんな姿も初々しさが感じられるのか、特に妙齢の女性陣には好評で、一層観客席がヒートアップしていました。
個人的にこの日の山場は、観客の手拍子に合わせての「フルーツバスケット」から間髪入れずに「image」。鳥肌が立つほどカッコ良い!周りからも感嘆のため息が漏れたり、「カッチョええ…」と呟く声が聞こえたり、観客席全体がななせワールドに飲み込まれた瞬間でした。
初々しさの残るMCと堂々とした歌いっぷりのギャップも含め、ななせさんの魅力が詰まったライブだったと思います。
その後、お寿司タイム&休憩の時間と、終演後の物販の時間には前回東京での分も含めて少しご挨拶をさせていただきましたが、後から後から話したいこと、聴きたいことが湧いてきて。
今回は打ち上げも希望者は参加できるとのことで、迷わず残留を決めたのですが、残念ながらななせさんは最終の新幹線で帰京されるとのこと。同じく早く出発されるCasisの佐藤さんと2人で先にお寿司を食べ、お別れとなりました。美味しそうにお寿司を食べるななせさんは本当に幸せそうで、これまで見ることのできなかったななせさんの魅力をまた一つ発見した気分でした。
打ち上げではまた楽しく料理とお酒をいただき、主催のYさんからは「何故長岡にななせのファンがいるんだ?」と疑問を投げかけられ、初めて他人にななせさんと出会った夜のことを話し、それもこれもYさんのお陰です、とお礼を伝えることができました。
僅かに物足りなさを感じながらも、本当に幸せな一時を過ごすことができた夜でした。
この日、ななせさんの物販に並んでいたのは天体観測ツアー長野編と、ツアーファイナルのチケット。この時点では行けるかどうか判断が付かず、購入を見送ることとなりましたが、最終的に12月7日のツアーファイナル、初のワンマンライブを東京に観に行くことになりました。その話を次回はお送りしたいと思います。
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