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【6月】初任者でもできた!学級が荒れやすい6月を乗り越えた「褒める」の効果
学級経営を改善させる
教師になって2ヶ月。
帰宅後、
「疲れたなぁ……」と思う日と、
「今日は割と元気!明日も元気に学校に行けそう!」と思う日。
帰宅後の疲労感は日によって差があることがわかってきました。
振り返ると、子供たちの指導に苦戦した日や、指示通りが悪かった日は帰宅後、特に疲れていたのです。
つまり、疲労感は、自分が子供と心地よく過ごせたかどうかに左右されているということに気が付き始めました。
退勤が遅くても元気がある日と、退勤が早くても疲れている日があり、これまで退勤時刻が自分の疲労感に影響していると思っていた私は驚きました。
自分の疲労感が高いと、子供たちにも良い教育ができない…!
さらに、6月は学級が荒れやすいとする言及をSNSで目にしました。
──6月は行事がないことで子供がエネルギーを発散する機会がなく、一方で教師の疲労が溜まってくる時期──
そこで、6月は、学級経営を改善させようと思いました。
3つの手立て
1.先に褒める
「〇〇さん、前向くよ。」
「〇〇さん、自習は“ひとりで、すわって、静かに”ね。」
「〇〇さん、さっきの発言は良くないと思うな。」
6月に入り、自分の疲れが溜まってきた頃、私は、子供たちのできていないところを見つけ、指摘する目線でいることに気が付きました。
その理由は、自分の疲労の蓄積であると考えました。
疲れている時にネガティブ思考になりやすいのと同じで、疲れているからこそ、子供たちのネガティブな側面に目が向くのだと思います。
そして、子供たちのできていないところを見つけるほうが、簡単です。
そうではなく、できているところを見て褒める目線を持つことが重要だと考えました。
私は、自分のクラスの子供たちの良いところを誰よりも1番たくさん知っている人になる!
子供たちの良いところに目を向ける。できていることを見つける。
先に褒める。褒めて伸ばす。
これを意識することにしました。
具体的には、以下のような褒め言葉を、たくさんかけました。
先生が話し始めたことにすぐ気が付いてくれて、ありがとう!
先生がいなくても、自分1人でできることを座って進めている人、すてき…!
わぁ…他の人が褒められたことをすぐ真似できる人が多い…!すごい!
このクラスには協力できる人が多くて、クラスを良くしようと思っている人が多いなぁと感じています…!
〇〇して!じゃなくて、〇〇しよう!って優しい言葉が多く聞こえてきています!嬉しい…!
授業でも先生の目を見てくれる人が多い!ありがとう…!
わぁ…!姿勢が美しいなぁ…!このクラスのみなさんは学習に向かう態度も良くなってきました!
音読する時、首から背中まで一直線だ!凛としていますね…!
毎朝、黒板に書いているメッセージもポジティブにしました。
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毎日、クラスの子供のできていたところは何だったか思い出し、登校した子供たちが朝見て楽しくなるように、こうなってほしいと願いを込めました。
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このクラスの担任で嬉しいと伝えました
できていないことに声をかけていると、できていることや頑張っている子供に目が向かない。
子供だって、自分のできていないことを言われるために学校に来ているのではないはず。
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今週「も」すてきなのが楽しみだと先に言っておく!
子供たちには他人を指摘するのではなく、相手にしてほしいことの伝え方を指導することも増やしました。
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この日の朝の言葉はみんな優しかった🌷
子供たちのできているところを褒める目線へと変えた頃から、自分の心が楽になっていくのを感じました。
実際に子供たちの良い面が見えてくるようになり、自ら褒められる行動をするようになってくれました。
子供たちは、褒められると、
👦「いや〜それほどでも!」
(頭かきかきして照れている👦)
と嬉しそうな反応。
子供を褒めていると、学級の居心地が良くなり、子供たちは褒められる行動を自ら増やしていき、好循環が生まれていくのを感じました。
子供たちと心地よく過ごせる日が増え、だんだんと疲労感が減っていったのです。
そんな矢先、脳は主語を判断できないということを知りました。
疲労が溜まる6月だからこそ、子供たちを褒める目線を持つほうが、子供も嬉しく、脳の錯覚によって自分を褒めることにも繋がるため、双方に非常に良い影響があると実感しました。
2.軸を決めて叱る
ある日、学級でトラブルが起こり、とある子供が泣いてしまいました。
詳しい状況説明は省きますが、私の指導力不足が引き起こしたことだと思いました。
泣き出した子供に申し訳ない気持ち。学校で悲しい目にあわせてごめんねという気持ちでした。
そして、泣かせた子供たち。子供たちを叱らないといけない状況にした私が悪いのに。
それでもあなたたちは悪いと叱らないといけない。
ごめんねと思いながらも。
人のことを傷つける人はぜっっっっっっったいに許しませんから。
4月始まってから1番。
いや、人生で1番、叱りました。
叱るのは苦手です。
でも、とにかく人を傷つけることは許さない。
この軸を決めて、少しでも人を傷つけるような発言があれば、やめるように努めました。
子供たちの中には故意ではなく、表現の誤りによって人を傷つけてしまうことがありました。
ただ叱るだけでなく、今回のことから学び、次からはしないようにしようと都度話しました。
3.エネルギーを発散させる機会作り
6月末に「お楽しみ会」をすることにしました。
子供たちのエネルギーを発散させる機会がないなら、作ろうと思ったのです。
でも、ただやるのではなく、学級集団を良い方向へと導けるような工夫がないか考えました。
そこで考えたのは、スタンプラリー。
1日ひとつ、めあてを決め、達成できたらスタンプを1個もらう。
6月末までにスタンプが貯められたら、お楽しみ会をしないかと提案すると、子供たちは乗り気でした。
毎日、めあてを決めることによって、子供たちに良い変化が増えました。
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めあてはクラスをより良くするものとし、内容と達成条件などは、子供たちに委ねました。
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このように、6月は褒めることを中心とした指導と、軸を決めて叱ること、エネルギーを発散させる機会作りによって、荒れやすい6月を乗り越えることができました。
1番効果があったと思うのは、疲れているからこそ、子供たちの良いところを見つけて、自分が使う言葉を褒め言葉にすることです。
おまけ・嬉しい誕生日
私の誕生日の朝。
学級に向かう階段で、ある子供が私のことを見て「先生来た!」と走っていきました。
教室に入ると、電気をパチパチっと付ける音が。(私が来るまで電気を消して待っていたようです。)(とはいえ朝なので、全然暗くなく、最初から明るかったです😂)
👧👦「お誕生日おめでとうございまーす!」
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パチパチ〜という拍手と、黒板にメッセージが!
何人か子供たちが寄ってきて、お手紙をくれました。
👦「先生!黒板のアイディアはぼくが考えたんです!!」
と話してきたのは、6月に入ってから1番指導に苦戦していた子供でした。
その日の給食。
👦👧「あ!先生に牛乳かんぱいしてない!」
👦「あ!そうじゃん!」👧「そうじゃん!」
👦👧「かんぱぁーい!」
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まさにこのような画。
かんぱい!!🥛✨
しかも、腕をぴーんと伸ばして上に上げてかんぱいする動作と笑顔が
可愛い!!!!
おお、きみたちとのお仕事は疲れることもあるけれども、いつもいろんな気持ちをくれてありがとう、、ありがとうよ、、と半泣きになりながら、
そして、おうちの人にお祝いされているから、私のこともお祝いしてくれるんだ、とおうちの人の子供たちへの愛も感じ、
やっぱりきみたちのために頑張るよ!わたし!
という気持ちになったお誕生日🌷
子供たちのおかげで、今までで1番多くの人に祝ってもらえたお誕生日になりました🥹🌷