私のバイブル、図書館戦争②
昨日図書館戦争が好きな理由として、フィクションとノンフィクションの瀬戸際と書いた。
というのも
言論の自由は今も守られているのか?
自分も勝手に言葉狩りをしていないか?
と、この本を読んでから考える機会が増えた。
「こんなのリアルじゃないよ~」というには
リアルすぎた。
それを考えるきっかけになったのは間違いなく、図書館戦争だった。
それだけでなく、~を与えてくれたのもこの本である。
図書館戦争はシリーズごとに大きい事件が起こるが、特に印象に残っているのは、図書館革命(4巻目)の柴崎と手塚慧が一番最初に電話で話すシーン。
ここで良化隊員は悪いやつだ、という風に描かれていたが、実は図書隊も正義にはなれないという話をする。
これが私にとっては衝撃的だった。
図書隊が圧倒的正義で、良化隊員側をやっつけてしまえ!と思っていたのに、図書隊も人を傷つける方法をとっているといわれてハッとした。
今までも他の登場人物が何度も怪我をしていたのに、なんで気づかなかったんだろう、と反省した。
正義の味方が悪党をやっつける!といった描写や物語が多い中で、正義は本当に正義か?と投げかけられたようで、衝撃的だった。
このシーンを読んでから、他の物事でも
「私は正しいと思っていることは、本当に正しいのか?」
「物事の1面だけを見て、決めつけていないか?」
と考えるようになった。
そんなきっかけになってくれた図書館戦争と
巡り会えたことに、本当に感謝している。
そんな物事の見方まで変えてくれたこの本。
死ぬまで忘れないだろうな、と思う。
(本当はもっとこのシーンのこの台詞が~、とか書きたかったのにめちゃめちゃ真面目になってしまった。それはまたいつか。)