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ヒゲと権威と権力と

「ヒゲは威圧の道具である。」

と、髭を生やした人がそう言えば、そう思うかも知れない。

もちろんバランスを取る意味でというのもあるだろう。

髭を生やさないと柔和なお顔立ちの人にとっては、さすがに舐められるといった具合に。

昨年末まで髭を生やしていた。

どんな小さな団体であれ、代表は代表。

ただでさえ、福祉や支援の分野は安く低く見積もられがち。それならば、髭を生やそう、と。

これもまた、舐められたくないという思いからだったのではと自分を振り返る。

しかし、やめた。

ハルハウスの法人化に伴い、自分に肩書きが付いた。

 一般社団法人
 みんなのお家ハルハウス
 代表理事 井上正貴

メールの返信にこう書き添えた瞬間に思ったというか、分かった。

理事は権威。代表もある意味で。

ましてやそれが2つ重なれば、もうそれは権威や権力。場合によっては威圧してしまうこともある。

ならば、髭を剃ろう。

髭は権威で、権威は髭で。
理事、代表も、髭は髭。

こんなものが付き纏い過ぎたら、それはもう髭というより「たてがみ」だ。

ということで、髭は剃った。

あと、書き加えるならば昨年末から自分の団体の若手が頑張っているのを見て、刺激を受けたのもある。

自分を若手、若者と言うつもりもないし、そんなことはもう微塵も思えなくなった。

しかし、もう若年寄りだと老け込む気はない。

やれることはまだまだある。

今、うちで一番権威があるのは、今日、ハルハウスに来た新品のプリンター。

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