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見守るってなんだ?

こんにちは!りょーさんです。

今回は、「子どもをコントロールすること」について再度ではありますが考察した上で、「コントロールではない関わり」についても触れてみます。

前回、勉強は幸福の必要条件ですらないってお話をしました。


頑張ろうとしていてもしんどそう


勉強頑張ろうと思えば思うほど、自尊感情が削られていく子もいます。
大人が要求すればするほど、そして勉強の結果に一喜一憂するほど、自信を失っていく子がいる。
ものすごく勉強できる子が、ものすごく閉塞感を覚えながら生きていることもある。
勉強ができても、知的な新しいものを眼をキラキラさせて観察するような、みずみずしい好奇心を失っている。あるいは奪われている。

長い期間、塾講師をしてきた僕は、そんな経験が多々ありました。

「なんか勉強できてもそれだけじゃだめだなー」って思うようになっていったのです。

そして、その手前にあるものはたいてい「大人によるコントロール」です。

「勉強しなさい!」と言われ続けて、逆にやる気を失っている場合もあるし、勉強必死に頑張りながら「自分なんかだめだ」って呟き続ける場合もある。これは他者からのコントロールが生み出したものかもしれません。


無意識にしてしまうコントロール


私たちは「育てる」「指導する」って立場に立つと、子どもへの眼差しそのものがコントロールに満ちてしまう場合があります。知らず知らずのうちに、です。

そこで使っている言葉が、「やらせなければ」「甘やしてばかりでなく締めるときは締める」「〇〇歳だから(できて当然)」「指導が必要だね」「宿題もっと出してほしい」「あの子は言わないとやらない」みたいなもの。

これらは子どもの意思とは関係のないところで使われる言葉。
大人がこれらの言葉を葛藤もなく使っているときは要注意です。

私たちは自分がチョイスする言葉によって自分のあり方を支配されがちなのです。たとえ、願っていないとしても使う言葉によってそうなっていく。


本当に「言わないとわからない」なのかな?


「あの子は言わないとわからない」と思っている大人は、「言っても言ってもわからない(やらない)」って言います。

ちょっと立ち止まってみませんか?
「しつこく言っているからわからない(やらない)」なのかもしれないのです。

大人と子どもは権力関係にあります。
子どもたちと対等であろうとすることは悪いことではないですが、原理的に対等であることは困難です。
あろうとすることと実際にそうであることは別モノです。
その関係が無意識になればなるほど上位者のコントロールが入る。

そして、力関係に劣る方(たいていは子ども)は、「その場では従うふり」をします。
「従うふり」をして、そのときはやっても、それが自発的になること、習慣化することはありません。
むしろ見えないところで反発をしているかもしれない。
その場ではやるけど心では舌を出している。
「言っても言ってもやらない(その場だけ)」っていうのはその結果です。

「その場だけ」やるから大人は「言えばやる」ってなります。そして、「言わないとやらない」に変換します
でも「言わないとやらない」ではなく、「言っているからやらない」なのかもしれないのです。

この場合、コントロールを手放さないと同じことが続きます。


手放す? 見守る?


さて、そんな話をすると「手放す」って決心をしてくれる大人もいます。これは勇気と内省的な営みが必要です。

そこから今度は「見守る」ってなんだろう?ってお話になっていきます。
「見守る」って放置するってことと何が違うのか?見た目上はあまり変わらないのです。
「自主性に委ねる」っていうのも「甘やかす」「気ままにさせる」ってことと何が違うのか?これも見た目上はあまり変わらない。

たとえば、できるだけ口を出さず、見た目上は見守っているとします。
でもそこで疑いの目を向けている状態だったらどうでしょうか?
大人の期待通りに動くのを「自主性」と思いこんで、まるで監視をするかのように待っていることを「見守る」っていうでしょうか?

もし、自分が何かをしようとしているとき、疑いの眼差しで見られたいですか?
「どうせやらないんだろうな」「失敗するんだろうな」「何をやっても下手だしな」
そんな心の声はなんか聞こえてくるし、その眼差しは、態度にも出てきます。

子どもは大人にいつ何言われるかわからない状態で、常にビクビクした気持ちでいる。
子どもの立場にたてば「大人は見守ってくれている」なんて思うことはないでしょう。

果たして、見守るっていうのはなんでしょうか?
僕は信頼を向けて任せて待つ。ってことだと思っています。
もうちょっと言葉にしたほうがいいな、次回、かけたら書きますね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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