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褒めるところはたくさんある

こんにちは、りょーさんです。

だいぶ前の記事になってしましたが、「叱っても意味ないよー」ってお話を書きました。

叱ってはいけないって言われても、、、
人間は感情的な生き物ですから、叱らないと自分の気持ちが収まらないこともあります。僕もそうです。だから「叱ってはいけない」とは言いません。

ただ「叱っても意味ないし、どちらかというと有害なので叱らない方がいいよ」ってことです。

子どもたちが家庭や学校で毎日のように叱られていたら、そこに居場所はなくなります。
居場所がなければチャレンジするためのエネルギーを充填できない、そんな話も前回書きました。

発達凸凹の子どもたちの子育てや教育にあたって、叱らずに褒めてスクスク育てるトレーニングの理論と技法がペアレントトレーニング(ティーチャーズトレーニングもあります)です。

今回は、ペアレントトレーニングの基本的な考え方「褒めるところを見つけるためのヒント」を書いてみたいと思います。


「ウチの子、褒めるところがない」?


ペアレントトレーニングの理論では、良い行動をしたら褒めましょうってことを学びます。
この褒めるっていうことを肯定的注目とします。肯定的注目を与えることで、良い行動が増えるよーってことです。
特に小さい子(低学年くらいまで)は、それがとても有効だと。

ここで問題が出てきます。「良い行動ってなんだろ?」ってことです。

「ウチの子を褒めろって言ったって良いところが思いつかないんすよ!」

みたいなことをおっしゃる親御さんが一定数います。

授業では逸脱行動していたり、ゲームばかりやってて切り替えられなかったり、手伝いもしなければ、ご飯もモタモタ食べていて、、、なんてなると、まあそうですよね、褒めるところが見つからなくなっていく。

さらに我々は不完全なところ、欠損に目が行きやすい。どうしても「いいところ」よりも「できていないところ」に目がいく。自分の子どもであれば尚更です。

でも本当に良いところはないのでしょうか?


「良い行動」と「悪い行動」しかないの?


僕たちは、ものごとを二つに分けて考える癖があります。
「良いか」「悪いか」です。

「良い行動か、悪い行動か」に二分したら、悪い行動が目につく。悪い行動をしたら注意したくなる。だから注意が必然的に増える。

でも、良い行動と悪い行動の間には、無数の「当たり前の行動」があります。
当たり前の行動?
・歯を磨く
・ご飯を食べる
・朝起きてくる
・トイレを自分で行く
・部屋を片付ける
・夜パジャマに着替える
・友達と遊ぶ

年齢によりますが、小中学生くらいなら多くが上記のことを「当たり前にやっている」のではないでしょうか。
そして、親にとってそれは継続してほしいことではないでしょうか?

当たり前の行動の多くは実は「良い行動」です。なので、新たに「良い行動」に加えてしまって、「好ましい行動」ってことにします。

さらに悪い行動の中にも、あまりやってほしくないなーってこともあれば、絶対に許せん!ってこともあります。

では悪い行動を「好ましくない行動」「許せない、危険な行動」の2つに分けたらどうでしょう?


良い行動には当たり前の行動も含めてしまう!


こう言うふうに考えると、行動は今までと違う形で分類されます。

良い行動と当たり前の行動は「好ましい行動」に統一され
悪い行動は、好ましくない行動と許せない、危険な行動
 って分けられます。

行動の分け方が変わりました。再確認しましょう。
①好ましい行動 (良い行動➕当たり前の行動)
②好ましくない行動 (悪い行動の中でもあまりやってほしくないなーって行動)
③許せない、危険な行動 (悪い行動の中でも許せん!って行動)

どうでしょう?
このことによって、①の好ましい行動に当たり前の行動が組み込まれたので褒め褒めポイントが圧倒的に増えます。

ちなみに制限したりするのは③許せない、危険な行動だけです。
つまり、「叱る」ことが圧倒的に減るってことです。

ペアレントトレーニングのすごいところは、子どもの行動を細分化し、その行動を上記3つに分けることで
「実は褒めるところいっぱいあるじゃん!」
「実は叱るところってそもそもないじゃん!」

って気づきを得ることなんですね。

その目的は、親子の温かい関係性


「親の子供に対する要求の水準を下げて、子どものできているところに着目し、その行動を増やすための関わり」
が可能になるってことです。

その先にあるものは、、、1番の目的は親子の温かい関係性です。

最近叱ってばっかりで褒められていない、、、ってことであれば、子どもの「当たり前の行動」「継続してほしい行動」を見つけて書き出してみてください。
そして意識して子供を観察し、それをやっていたらすかさず「いいね!」って言ってみる。
「叱ってばっかり」からの脱出のヒントになるはずです。

さて、ちょっと話は変わりますが、アドラー心理学を齧ると「褒めてはいけない」って書いています。
上記の話と矛盾しますね、一方では、褒めた方がいいって書いてあるし、一方では褒めるなって言う。


その辺り、次回書いてみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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