自分のこころ
久しぶりにちゃんと水曜日に更新している、水曜日担当 公認心理師の高杉ゆう子です。
すっかり秋も深まり、朝と夕方の空が美しいこと…
自然界ってやつは、厳しい冬の前に、こんなに芸術的な景色でさよならを告げるなんて…
なんて愛の深い仕業なんでしょう…🥲
地球がこの星に棲む全ての生き物に愛を注ぐように、
自分で自分にも愛を注ぐことが、この星のルールなんだろうな…
と、思います。
あなたが見ている世界は、あなたが作っています。
もし、誰かに粗末に扱われているとすれば…
それは、自分が自分をそのように扱っている…
と、いう証。
そして、雑に扱われることが長く続ければ、感情を感じないようにして、いのちを守りますよね。
それが小さい頃から習慣になっている人は、自分のこころがわからなくなるんです。
いつも、「いのちのおはなし」では、子どもたちに、体から涙が出る時、どんなこころになるかを、問いかけます。
でも、問いかけても問いかけても、どんな心か、どんな気持ちかを答えられない子が、結構な割合でいます。
体から涙が出る時、どんなこころになる❓
転んじゃった時‼️
その時、どんなこころ❓
うんとね、血が出ちゃってね‼️
うんうん、その時、どんなこころになる❓
えーん😢ってなってね…
そっか。その時、どんなこころになった❓
………………
この子は、日々、自分の感情を感じないように生きてるのではなかろうか…
と、心配になりました。
自分のこころを受け止めてあげられるのは、自分だけ。
それには、幼少期に、信頼する人に自分の感情を受け止めてもらい、満たされた経験が必要なんだろうな…
と、思うのです。
ただ、今は保護者である大人も、自分の感情を無視しないと、社会生活をスムーズに送れない…
自分の感情さえ無視している大人が、子供の感情を受け止められるでしょうか…
泣いている子どもに、
「どした〜?」
と、声をかけてあげられるのは、そんな自分で自分の感情を受け止められる大人なんだろうな。
と、思います。
感情を感じることを止めない。
そして、その感情を感じきる。
だって感情は、心から湧き出る湯気のようなものだから。
ただただ味わい、行かせてあげればいいのです。
大人が自分の感情を自分で受け止められて、
子どもたちが、自分のこころを遠慮なく出せる環境が増えますように…