人間関係の中の配慮
本当は水曜日担当の、公認心理師 高杉ゆう子です。
気がつけば、もう木曜日…
2月は逃げる…とは、良く言ったものです。
既に2月も終盤戦ですね。
2月といえば、受験生の皆さんは、心落ち着かない日々をお過ごしかと思います。
人生を左右するかもしれない、大きな分岐点ですものね。
どうか、今までの努力が実を結び、喜びがもたらされるよう、願うばかりです。
もし、努力が結果に結び付かなかったとしても、「努力した」と言う事実はあなたの中に残り、これからの未来に確かな自信が見出せるはずですし、
そもそも違う道が用意されているはずなので、けっして悲観して頂きたくないものです。
親子共々ね。
さて…
ちょくちょく、大人向けの講座などのご依頼を頂くのですが、最近、遠方からの問い合わせがありました。
基本、交通費さえご負担頂ければ、何処にでも出向く心づもりなのですが、
今回は、問い合わせがあった後、何のご連絡もありませんでした。
気になったので、こちらから問い合わせしたところ、違う方にご依頼されたとのこと。
なるほど…
と、思いながら、寂しい気持ちになりました。
ご依頼を頂けなかったことが…ではなく、
その後のご連絡を頂けなかったことに対してです。
人と人が関係性を持つ時、「配慮」って、とても大切なのではないかと思っています。
以前、寅さんの大学で授業をさせていただいた時、
学生さんたちに、「性を伝えるためにどんな授業
をしたらいいか…」みたいな課題を出したことがあります。
大半の学生さんが、
「グループワークで意見交換する」
的な事を書いて来たのですが…
もし、グループの中に性被害を受けた過去がある人がいたら❓
それが現在進行形だったら❓
と、問いかけ返しました。
問いかけ直した返答を頂く機会はなかったので、
その後、皆さんが何を想ったのかはわかりませんが、
発信する相手のバックグラウンドを想い、配慮するって、大切なのでは❓
と、思うのです。
配慮は、たくさんの場面で実力を発揮します。
傾聴も読解も、配慮があると理解が変わる。
理解が変われば、関係性や状況も変わると思うのです。
もしかしたら切れた関係性は、切れていなかったかもしれないし、誰かを無駄に傷つけずに済んだかもしれない。
配慮は想像力です。そして想像力は共感力に繋がる。
そして、共感が人を救う場面は多いのです。
問題の文章を読んだ時、行間にある想いや意図に想像力を発揮できたら、未来は変わるのかもしれません。
どうぞ喜びの春が溢れますように🌸
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