似た曲似せた曲
「昔の人はズルイ。僕が頭に思い浮かんだメロディが天啓によるものか脳の片隅に残ってた昔の曲か確認しなくていいんだから。」
昔どこかの海外ロックバンドミュージシャンが言ってた言葉です。
雑誌か何かの記事で読んだ気がするのですが30年近く前だともはや詳細は忘却の彼方。
しかし的を得ている。
これまたたまに聞く「全てのメロディはバッハの時代に生まれ尽くした」というのもある。
音階は固定で7個、半音上げても12個しかない。コードは音階よりは多いが、メジャーコードマイナーコード、maj7や7thなんか入れても1000には届かない。
これでどうやって何全何万もの曲を生みだせるのか?
正直サビのワンフレーズ、イントロの出だしちょろっと、間奏のギターリフ、そんくらいが似ていようがそれはワザとでも思いがけずでも大した問題ではない。
「リフ似てますか?あーでも大好きな曲で尊敬してるのでその想いが音として溢れちゃったのかもしれません(笑)」
とでも言っておけば「ならええよ!」と言ってくれるに違いない。
「このメロディーはワシが作った」
とでも言わない限りプロミュージシャンの間ではそこまで目くじら立てることは無いのが音楽の世界。
今日は「え、これ本当に無意識?だとしたらそれはそれで凄い」というくらい似てるなーと思う曲を紹介しようと思う。
先に言っておきます、私に悪意は100%ない。
RHYTHM AND POLICE
作曲者は大ベテランとなった松本晃彦氏。
ではこの超有名曲が何に似てるか?ということなのだが
メキシコのミュージシャン『ロレンソ・バルセラータ』作曲作詞の『エル・カスカベル』
初視聴時は似てるとか言う話ではなくもうほぼ同じで驚く。
むしろ「あれ?急に歌入ってきた?カバー?」と思うくらいそのままで一瞬混乱する。
日本ではロレンソ・バルセラータ氏は死後50年経過しているので著作権的にはセーフ。
メキシコは死後100年で著作権切れるそうなので、メキシコ国内では青島刑事は活躍できない。
「タンピコブリッジ封鎖できません」は残念ながら一生聞けない。
以心電信
沖縄発のラウドパンクバンド『オレンジレンジ』の楽曲
オレンジレンジは他にも『ロコローション』などでも楽曲の類似性の指摘を受け問題となったが、私が衝撃を受けたのはこっちのほう。
どこかで聞いたことあるけど、何かは思い出せない。なんだっけなーと友人の家からの帰り道自転車を漕ぎながら以心電信を鼻歌で歌っていたときのこと。
あ!!
ドクターマリオじゃん!!
と心の中で叫んだ。セルフアハ体験だ。きっとこの刺激によって脳が5歳は若返ったに違いない。
ここまで気持ちいい思い出しは中々に無い。音楽と記憶を司る脳内の配置が近いということもこの閃きによる快感の多幸感に関わってるに違いない。
マリーゴールド
「古い曲ばっかだねーおじいちゃん」と言われると悲しくなってしまうので、もう少し新しい曲を。
こちらの曲はあいみょん作詞作曲の曲。
しっとりめのバウムクーヘンみたいな甘さを感じる優しい曲調があいみょんの歌声に比例して優しく包み込んでくれる。
なんだろうこの郷愁感は。ノスタルジーを感じる心の源流を見つけ出せないでいた。
数日後一部ネットに溢れる『あいみょん盗作騒動』を目にする。
驚きと共に中身を見てまた驚く。
そうかこの郷愁感は
メダロットか!
確かに聞き比べて見てもソックリ同じメロディーライン。
これはもういっそメダロットの曲をカバーしてくれたんだとすら思えて逆にアリ。
今でも普通にプレイリスト入れて聞いてます。
あつまれ! パーティーピーポー
ヤバイTシャツ屋さんの楽曲。
ただこれはもう知ってる人が聞けば「oh yeah」と速攻なる。
というかなった。
元ネタ本人が反応して動画まで出してたから全然あり。
ヤバTの愛が海を渡ってLMFAOの元まで届いたのはインターネットって凄いなって思った。
番外編 元ネタの元ネタの元ネタ
私自身深く追ってない(というか追える気もしない)んでどうしてこうなったな曲。
『ハナマルセンセイション』
の元ネタ オフスプの『OneFineDay』
の元ネタ CHICKSの『すいみん不足』
どれも同じっちゃ同じ。違うっちゃ違う(とも言い切れない)。
いったい何が起きて海の向こうの大人気バンドオフスプリングの元までキテレツ大百科が届いたのかは分からない。
洋楽からインスピレーションを得てインスパイアすることは日本ではしょっちゅうあるけど逆はあんまり聞かないから珍しい。
あとがき
悪意はない。ホントに。曲似てようがそっくりだろうが良い曲は良い。
歌詞までそっくりだったら問題にしよう。