アテンション・エコノミーの行き先

『アテンション・エコノミー』
この言葉皆さん知っていますか?
日本経済新聞さんによるとこう書かれています

アテンション・エコノミー(関心経済・注目経済圏、英: attention economy)とは、情報の質よりも人々の関心や注目を集めた方が経済的利益が大きいことを指摘した経済学の概念である。SNSの普及によりアテンション・エコノミーがもたらす負の側面が問題視されている。

https://www.nikkei.com/compass/theme/71870

つまりは「情報の真偽や質よりも、耳目を集めるものの方が価値が高い」ってなことです。
日本でいうと「東スポ」がアテンション・エコノミーの高い情報を取り扱ってる感じですかね?

「ネッシー生け捕り」「ツチノコ発見」「妖精15センチおじさん」……。夕刊スポーツ紙「東京スポーツ」が他社とは一風変わった記事を掲載するのはなぜか。

起死回生 東スポ餃子の奇跡 岡田五知信  

または最近だと『インフルエンサー』や『まとめサイト』などはアテンションエコノミー性の高い情報をよく扱ってますね。

さてではこの『アテンション・エコノミー』はどういった弊害が起こりえるのか?
端的にいえば「社会の毒」と呼べるかと思います。
なんせ情報の真偽やそれを受けて読者があるいは視聴者がどう思うかなどは考慮されず、全ての利益が情報の発信者へと還元されるケースが多いからです。

SNSなどにおいてはさらに顕著にこの傾向が表れています。
過激な発言を用いれば、シンパシーを感じる一部のユーザーには大いに受け、フォロワーが増えることで発信者に意識の増長が起こり、信奉者には権威主義が芽生え、加速度的に社会に対し「デマや誇張された偽情報」などの毒をまき散らしていくようになります。
ドガースがマタドガスに進化するように、目に見えない公害へ変わっていくのです。

”フォロワーが多い方が正しい意見を言っている”
なんてことは決してありません。
「誰が言ったか」ではなく「何を言っているか」をきちんと考え、見極めていくことが情報化社会において何より大切なことなんだと改めて感じます。

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