レシピ通り
私、はるは基本的に料理に対してのやる気がありません。
人のために作るなら良いのですが、自分のためには頑張れないタイプなのです。
それについては料理以外もですが。
そんな私でも、時折やる気を出すことがあります。
最近、焼き餡子餅のレシピが何度もスマホに表示されることで作ってみよう!という気持ちになりました。
そのレシピは、白玉粉を使います。
家にあるわけないので買いに行くと、上新粉が隣で100円安く売っていました。
同じ量で値段がそんなに違うと、貧乏性なので安い方に惹かれます。
前に母がその2つについて、ほぼ一緒と言っていた気がしたので、上新粉の方を買いました。
(ちなみに、母は「だいたい同じなんじゃない?」と言っていたことが後に判明しました。かなり私の捉え方が違っていたようです)
ちなみにそのレシピを作るのは初めてです。
そう、私にはレシピ通りにやればいいのに、初手から改変する悪癖があります。
前にチョコケーキを焼くときにアーモンドプードルがなくて、その分何も入れず粉が足りない状態でケーキを焼いたら固まらなくて、最終的に冷凍庫で固めたことがあります。
あきに「料理下手な奴はレシピ通りにやらないらしいよ」と言われて、その通りだと思いました。
いつも改変して、上手くいかず後悔ばかりしています。
そこまで不味くならないのが、直さない理由かもしれません(なんだかんだで普通に食べられる)。
家に帰って、レシピの順に上新粉で作りました。
水加減を間違えたのか、なかなか成形されずかなり困ったのはレシピが関係ないところのミスなので、ノーカウントとします。
できあがったものは少しおせんべいみたいになりながらも、普通に美味しく食べました。
ただ、冷めてからは石のように固くなってしまい、頑張って食べた翌日に頬が筋肉痛になるくらいは、食べるのが苦行のものになってしまいました。
それがどうしても悔しくて、数日後に白玉粉をちゃんと買って作り直してみました。
まずボールに粉を入れた時点で違いました。
上新粉は、さらさらの粉。
白玉粉は、もう少しさくさくの粉で、作り始めから驚きを隠せませんでした。
成形は何故か、ちょっとましになったくらいで、お皿に焼く前に丸めておいておこうとしたのが、全て溶けたようになって平皿一面にくっついて広がるという事件が起きました。
それでも上新粉よりましなので、前回どれくらい苦労したか伝わるでしょうか。
仕方ないので、今回は小麦粉を盛大に手につけて丸めました。
焼くときに、第一陣は片面を焦がし、第二陣は油が多く、第三陣は(あんこに対して生地が余って)メッチャ大きくなる、という絶妙に全部上手くいってない感じになりました。
ただそれでも、無事焼き終えて食べてみると、一口目からモチモチで、「モチモチだ!」と言ってしまうくらい違いました。
前回のものも食べたあきは「え?!」と一口目で大きな声を出して、「全然違う!」「ほんとに違う!」「もうずっと白玉粉しか買わない!」と、前回を知らない母を困惑させるくらい感動していました。
同じく前回も食べた父も「美味しかったねー、お店のみたい」と言っていました(父は優しいので前回も「美味しい」と食べました。ちなみにあきもその時はその時で「美味しい」と言いました)。
「やっぱレシピ通りやらないとダメなんだなぁ」と言うと、「そりゃそやろ」と真っ当な返事があきから返ってきました。
これをきっかけにレシピ通りに!という気持ちはありますが、その気持ち自体はいつも持ってはいます(作ろうとして材料が足りなかったりすると、こっちでもできるんじゃないか精神が発動する)。
でも、こんなに違うと学ぶ良い機会でした(先に上新粉バージョンにしといて良かったです、後だったら何故私はこっちで!!と後悔した気がするから)。
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