慶應義塾中等部 2020年 算数
こんにちは。
読みたい本がたまりすぎて何から読めばいいか分からなくなっている八重です。(これが世に言う積ん読ですかね…)
早速ですが、今日は 慶應義塾中等部 2020年 算数 大問4 を解いていきたいと思います。
問題
[図1]のような2つの直方体を組み合わせた容器に、毎分50㎤の割合で水を入れると、ちょうど70分で満水になります。また、この容器に毎分80㎤の割合で水を20分間入れたとき、水を入れ始めてからの時間と、点Aから水面までの高さの関係をグラフに表すと[図2]のようになりました。次の問いに答えなさい。
(1)[図1]の容器の辺ABの長さは何cmですか。
(2)水が入っていない[図1]の容器に、はじめは毎分30㎤の割合で水を入れ、点Aから水面までの高さが6cmになったとき、毎分120㎤の割合に変えて水を入れると、水を入れ始めてから何分何秒後に容器は満水になりますか。
解答
(1)[図1]の容器の辺ABの長さは何cmですか。
[図2]を見ると、水位の上がり方が6分、5cmの時点で変化しています。
よって、段差の高さは5cmです。
毎分80 ㎤ で水を入れているので、
入れ始めて6分の時点で水の体積は、480 ㎤ 。
6分〜20分の間に溜まった水の体積は、1600 ー 480 = 1120 ㎤ 。
それぞれを高さで割って、底面の面積を求めます。
段差までの底面積 480 ÷ 5= 96 ㎠
段差の上の底面積 1120 ÷ 4 = 280 ㎠ これの横の長さは20cmより、縦の長さは 14cm
段差までの底面と段差の上の底面は縦の長さが等しいので、
AB = 96 ÷ 14 = 6 と 12/14 = 6 と 6/7
(2)水が入っていない[図1]の容器に、はじめは毎分 30 ㎤ の割合で水を入れ、点Aから水面までの高さが6cmになったとき、毎分 120 ㎤ の割合に変えて水を入れると、水を入れ始めてから何分何秒後に容器は満水になりますか。
この容器の体積は、50 × 70 = 3500 より、3500 ㎤ 。
(1)より、
段差までの底面積 480 ÷ 5= 96 ㎠
段差の上の底面積 1120 ÷ 4 = 280 ㎠
段差の高さは5cm
毎分30㎤で溜めた水の量は、96 × 5 + 280 × 1 = 760 (㎤)
かかった時間は、760 ÷ 30 = 25 と 1/3 (分)
残りの体積は、3500 ー 760 = 2740 (㎤)
2740㎤ の水を毎分120 ㎤ で入れると、
2740 ÷ 120 = 22 と 5/6 (分)
25 と 1/3 (分)+ 22 と 5/6 (分)= 48 と 1/6(分)
よって、答えは、48分10秒後
この問題は、(1)ではグラフを正しく読み取ること、(2)では違う条件下で区別して正しく計算することが求められていると思います。
そこまで難しい問題ではないので、落ち着いて解けば高得点が狙えるでしょう。
それでは今日はこの辺で終わりにします。お疲れ様でした。
最後までご覧くださり、有難うございました。