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食堂かたつむり

小説っていいよね。

以前、"どんくまさんのパン"で書いた通り
小さい頃から本が好きでした。


小学生になると学年が上がるにつれて
分厚い本を読めるようになりました。

学校の夏休みの貸し出し図書は、
「1人10冊まで」と言われたら
もちろん10冊借りる子供で、
借りてきた本10冊を1日で読み尽くした時は
親からさすがに引かれました。

よく地元の図書館にも行きました。

お気に入りだったのは、

・わかったさんシリーズ
・こまったさんシリーズ
・ぼくは王さまシリーズ
・たかしまなおみさんの王様シリーズ

特に美味しそうな食べ物やレシピが出てくる
本が好きでした。



中学生では、
「この本は生きてる間ずっと好きだな」って
本に多く出会いました。

・神様のカルテ
・星の王子さま
・食堂かたつむり


この3冊が特に好き。
何度も何度も読み返したベスト小説です。

神様のカルテと星の王子さまは
今度語ることにして、
今日は食堂かたつむりを語らせてください。



食堂かたつむり   作 小川糸


つるかめ助産院などあったかい物語が
比較的多い小川糸さんを小説家デビューに
導いた作品です。


なぜこの本を手に取ったのかは
覚えていないのですが、
読み始めてから一気に読破したのは
覚えています。


実はこの作品、世間では酷評らしいのです。
といいますか、
受け付けない方が多いといいますか。


私も正直、レビュー関係を見た時
「確かにね、なるほどね」となりました。


ネタバレはしたくないので
あらすじ等を紹介するのは控えますが、
(よかったら読んで)


表現もストーリーもかなり癖があります。

ファンタジーと生々しい表現が
入り乱れるといいますか、
嫌な人は嫌。
好きな人は好き。

そんな小説だと思います。


私はこの小説の主人公、
倫子が料理と向き合う描写が大好きで、
何度も何度も読み返してしまいます。

お肉、お魚、お野菜、お米、小麦粉
1つ、1つの食材と料理で向き合う姿は
たくさんの料理系小説を読んできた中で
トップクラスだと思います。


ストイックに楽しみながら。

命に感謝しながら。



出来た料理は自分の分身なんだなと
この小説を読むと考える。


料理中邪念が入ると
少なからず料理に現れる。


だからこそ
自分で作った料理って
上手くいっても、失敗しても
愛着湧くし、愛おしいんだろうな。


そんな気持ちをたくさんの人と
共有できる活動を
管理栄養士としてやってみたい。

密かな私の夢。

かたつむりのようにゆっくりと。


たまには料理もいいもんよ。



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ハル


今日のひとこと
映画、音楽、小説
好きになったら何回でもリピートしてしまう。
新しい作品に疎いのが課題。


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