主婦YouTuberさん尊敬しています
家事ルーティーンとか子育てとか、主婦の方のYouTubeチャンネルをよく見ます。どれだけ忙しい中動画を作っているのでしょう?どれだけ睡眠時間を削っているのでしょう?心から尊敬しています。そして自分の未熟さに気付かされます。私も頑張らなくちゃと背中を押してもらっています。
今の私は新米主婦。家族を笑顔にすることが仕事になった。これがとても難しい。家族を笑顔にするには私自身が笑顔になる必要があるわけで、それがなかなかうまくいかない。気分が沈んでしまうことが多い。結婚前のように、好きな仕事を選んで、自分が納得できるお給料の範囲で暮らしたい。外食を控えて貯金に回したい。新しい本は迷わず買いたい。本当にたまーに、職場には着ていけないような完全におしゃれのためだけの服を買いたい。浪費するも貯金するも自由だった、結婚前の一人暮らしが少しだけ恋しい。少しだけだけどね。あの頃はあの頃で、毎日不安と戦っていたから、戻りたいとは思わない。と言うか、どう思い返しても私には一人暮らしは向いていなかった。狭いアパートの部屋の中に自分一人しか人間がいないことがいつも心細かった。一人旅に憧れていたのに一度も行かなかった。旅を楽しめる自分を想像できなかった。子どもの頃から集団行動よりも単独行動のほうが圧倒的に好きだったので、きっと一人暮らしは自分に向いているだろう、めちゃくちゃ楽しめるだろうと期待していたのに、予想は大外れだった。私には一人を楽しめるユーモアも行動力もなかった。だから、彼氏(現夫)がじわじわと結婚の話を持ち出し始めてくれたときには「やっと一人暮らしから解放されそう、良かった」と思った。私の人生には結婚が必要なんだなと自覚した。同時にがっかりもした。私は一人でかっこよく生きていく人生を選べない人間なんだなって。
ありがたいことに私の両親は私の生き方をめちゃくちゃ尊重してくれていて、結婚しなさいとか孫の顔が見たいとか言われたことがないので、私は結婚をするもしないも私だけの基準で選ぶことができた。その基準は、20代後半に出会った職場の先輩方によって作られた。既婚の先輩方は、一人で過ごせる時間や行動範囲や使えるお金が限られていても、いろんな工夫をして楽しんでいた。毎日のご飯支度の話やご家族の近況を聞かせてもらうことが、私は大好きだった。一方、独身の先輩方は、「ここに転職する前は〇〇県で働いていたの、その前は〇〇県」とやりたい仕事のために大きく環境を変えてきたご経験があったり、趣味を謳歌していたり、自由度が高そうだった。でも自分を支えるのは自分だけという緊張感といつも背中合わせのようで、バリバリ働いている人が多くとてもかっこよかった。
そんな先輩方の様子を見て「では自分はどうしたい?」と一人暮らしをしながら自問自答していたのだけれど、わりと早めに答えが出た。一人暮らし3年目には「もう終わりたい」と思うようになっていた。自然と結婚に向けての行動を取り始め、自分なりにしんどい日々を重ねて、何年もかかったけれどなんとか夫に出会えて、今に至る。無事に結婚できてよかったととても安心している自分もいるし、一人で颯爽と生きていく人になれなかったと情けなく思う自分もいる。
人生は予測不能だから、また一人暮らしをする日が来るかもしれない。その時の自分は一人暮らしを楽しめる人になっているかもしれないし、苦手なままかもしれない。その時にならないと分からない。深く考えずに今を過ごしていく。今の生活の中でもがいていく。今は夫とお喋りする時間が大好きだし、寝るとき夫が隣にいないととても心細いから。
うまく笑えない日も、選ばなかった人生を想像する自分も、「人間臭くて良いじゃん」と受け止めて笑顔をつくりたい。自分のお尻を叩くためにも、主婦YouTubeを拝見して力をお借りしようと思います。お忙しい中動画投稿ほんとうにありがとうございます。パワーをもらっています。私も頑張ります。