短編小説|ぼくの人生
第1章 青春マイエチャースタジアムの戦いだった。日光に照らされて横を見れば対戦者。左を見ればサポーター。ぼく後渉(あとわた)は115レーン。笛の合図がスタジアムに鳴り響いた。ぼくは足が緊張のせいかまだ動かない。父さん蜂勝背選寄(はちじょうはいせんよ)は今2位だ。そのとき足がまっすぐ前へと進んだ。そのときぼくは気合が入って一気に20位10位を抜き去った。やがてぼくは3位に突入した。前に姿勢のいい父さんの背中が見える。試合は一気にぼくと父さん蜂勝背選寄のバトルに突入した。両者一