好きの理由
"好き"って、恋愛、友情関係なく抽象的である。
故に、"好き"の理由も抽象的になりがちである。
優しいところが好き、気が使えるところが好き、性格明るいところが好き、とか。
いや、総合的にまとめると、上記のようになるんだろうけど、何故かずっと、こういう理由を並べて好きを伝えることにも、伝えられることにも不満足さを感じていた。
「1番好きな花」で、ゆくえちゃんが、紅葉くんの絵の感想を言う時に「''上手い''には理由がいるけど、"好き"には理由はいらない」って言っていた。
あわ!ってなった。
そもそも、好きに理由を付随させようとすることが違ったのか、と。
"好き"は「好き」でいいんだ、と。
優しいとか、気が使えるとか、明るいとかじゃなくて、
目線を合わせて話してくれるところが好き、みんなが楽しく過ごせているか気にするところが好き、笑顔が好き、とかそういうのでいいんだ、と。
きっと、『"好き"は「好き」』が、瓶いっぱいの飴玉みたいに、心の中でいっぱいになるから、その存在自体を"好き"と認識するようになるんだ、と。