ジャムに溺れる
朝ごはんは、トーストを食べることが多い。
以前は食パンを焼くだけか、何か塗るとしてもバターかチーズをのせるくらいだったのだけれど、数年前からジャムを塗るようになった。
こどもの頃の私にとっては、ジャムといえば、スーパーによく売られている甘い甘いゼリー状の真っ赤なあのいちごジャムだった。
あれはあれで好きだったのだけれど、あんまりにも甘いので、気づけばいつの間にか手が伸びなくなっていた。
しかし大人になり、ジャムというのは、私のイメージしていたあの真っ赤なゼリー状のものだけではないことを知った。
色々なフルーツで作られたものがあって、甘さも様々だし、中にはほとんどフルーツそのまんまの風味を生かしたものもある。(ジャムというようりコンフィチュール?)
またあれは、長期保存のできる、パンに塗るためのものだとばかり思っていたのだけれど、季節ごとのフレッシュなものも多く、そのまま食べても美味しいということもはじめて知った。
それからの私は、ジャムの沼にすっかりはまっている。
気になるお店のものをあれこれと買ってみては、毎朝それを食べるのが今の楽しみだ。
あんまりにもバリエーションが豊かなので、今のところこの沼からは抜ける気も、抜けられる気もまったくしていなくて、どちらかというと溺れていく一方。
満足しているので溺れていても問題はないのだけれど、唯一の難点といえば、ジャムだけではなく、気を抜くとすぐに溜まるジャムの空き瓶にも溺れそうになるくらいだろうか。
ちなみに今朝は、長野県産の紅玉りんごのジューシーなジャムをパンに乗せていただいた。
とっても美味しかった。