グレーな気持ち
毎年春という季節になると新しいことを始めたい気分になる。それが明確になにかとは決まってなくとも、気持ちだけは新鮮で自分に可能性を感じられる唯一の期間。この気持ちは少なからず「GREATEST SHOWMAN」という最近見た素敵な映画に影響されているだけかもしれない。もしなにかで深く挫折しても、あの映画を見たら、あと3年は長く生きていける気がする。
しかし、映画の世界とは違って現実の中の私はいざ行動!と一歩踏み出してみたらそれと共に不安も大きくなって先を考えてしまう癖が思春期の頃からついてしまった気がする。そのきっかけは語学留学だ。私は高校二年時に学校のプログラムで英語力も皆無で意思も固まらないままニュージーランドに飛び立った。正直なんとかなるでしょって思ってた自分がいた。ならなかった。周りが成長していく中なにも変わっていない自分がいた。ただただ色んなことに挑戦して、失敗しての毎日だった。それまでの自分は比較的ポジティブだったのだが、いつからか先の失敗を考えるようになってしまった。今も新しく始まったゼミや友達に誘われて入ったバイト、2年時から思い切って入ってみたサークルに対して、やり遂げられるかな、ついていけなかったらどうしよう、やっぱりやめよっかな…
全て自分からやってみたい!と思い始めてみたものの、肝心な気持ちが追いつかない。こんな白と黒が混ざったグレーな気持ちになる時期が私にとって本当の春という季節だ。
小さい頃の私は好奇心旺盛で、毎日が楽しく先のことなんてなにも考えていなかった。次の学年に上がるのも、新しい友達が増えるのも、楽しくてしょうがなかった。
唯一の悩みといったら鉄棒の逆上がりができなかったことぐらいだった(笑)今考えてみると、将来のことなんてなにも考えずにその瞬間に自分のやりたいことを楽しんで過ごしてた時が1番幸せだったのかな、、。
年々大人になっていくにつれて、将来の夢や進学先、単位や就職活動、日々考えてる時間が多くなってその考える内容も現実的になっていった。でも、先のことをじーっと考えてる時間って無駄なんじゃないか。もちろん自分の将来のことを考えることはとても大切だけど、それより今この瞬間を大切にした方が未来に繋がるんじゃないか。この先のことはどうなるかわからないけど、自分から探しにいって何かを見つけれるようになりたい。今はまだ白黒はっきりした気持ちにはなれないし、自分に自信ももてないけど、これが私だ。自分自身を認めて、これから少しずつ変わっていけたらいいな。