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「安全安心の場」

高校時代、私はクラスが3年間変わらない特殊なコースに進んだためクラスメートがずっと変わらなかった。それだからか、それぞれ自分と合う子合わない子もだんだんとわかり、自然とクラス内にはグループができていた。ドラマのようなスクールカーストもあったから、あの頃は自分の居場所を探すことに必死だった。 大学生になって今考えると、「閉ざされた世界」にいたんだなと実感した。むしろゼミに入っていなかったらその実感すらなかったと思う。高校生の頃は横並び意識が強くあったし、「安全安心の場」は家し

    • 家族と自分

      私は「家族」が大好きだ。 大学受験で志望校を決めなければいけなかった時も家族から離れたくないと理由で、 地元の大学に行きたいと両親に泣いて泣いて説得したぐらい家族が好きだ。 今も少しでも休みが続けば必ず実家に帰っている。夜行バスで節約すればお金の問題なんてへっちゃらだ。 今神奈川で姉と暮らしているが、 姉も地元に就職が決まり 私は春から一人暮らしになるため、 姉がいないことに対する寂しさも含めひたすら不安が募る。 しかし、私と違った考えの人はいっぱいいると思う。 カ

      • 安らげる場所

        あの日のカフェゼミが行われる日の午前中、私は某カフェチェーン店で次の日のプレゼンの仕上げをしていた。 その日は風邪をひいていて、なんだか温かい飲み物と落ち着ける場所を体が求めていたのでカフェに行く予定はなかったのだが、ふらっと入ってみた。お昼時だったからか、お店の外まで列が並ぶぐらい混んでいた。昼休憩中のOLさん、新作を飲みにきた大学生、パソコンで作業している人など、見渡すとそれぞれ違う目的でそこにいる。 飯田さんのお話の中に、「一杯のコーヒーはカフェへの入場料」という話が

        • グレーな気持ち

          毎年春という季節になると新しいことを始めたい気分になる。それが明確になにかとは決まってなくとも、気持ちだけは新鮮で自分に可能性を感じられる唯一の期間。この気持ちは少なからず「GREATEST SHOWMAN」という最近見た素敵な映画に影響されているだけかもしれない。もしなにかで深く挫折しても、あの映画を見たら、あと3年は長く生きていける気がする。 しかし、映画の世界とは違って現実の中の私はいざ行動!と一歩踏み出してみたらそれと共に不安も大きくなって先を考えてしまう癖が思春期