ハル

結婚のため渡米してから気づけば10年以上が経ちました。夫(日本人)と息子(13歳)と3人家族です。

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結婚のため渡米してから気づけば10年以上が経ちました。夫(日本人)と息子(13歳)と3人家族です。

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子供は親の所有物じゃない

写真は、摘み取られ、これからワインになろうとしているぶどうたちです。 ナパバレーは只今収穫の真っ最中。ワイン造りにおいては、一番大切な季節です。 ここナパは、ナパバレーの一番南に位置し、いわゆる郊外と呼んでいい小さな町です。 人口の76%が白人、アジア人は3%ほどしかいません。 ぶどう畑の続く美しい景色、ほどよい田舎ののんびり感もあり、ワイン産地ならではのおいしいレストランもあったりして、とてもよいところです。 でも!しかしながら、田舎は田舎なのです。 アメリカの田舎で子

    • 4年ぶりの一時帰国:「外国人観光客」目線で日本を見てみました

      この夏、4年ぶりに一時帰国しました。 いろいろ変わっていて一層のアウェイ感を感じた中で、一番の印象は「暑い(重い)!」。そして「安い!」でした。 が、今日は、「外国人観光客」の目線で日本を見てみたいと思います。 息子は、日本語で会話することはできますが、読み書きはできません。 ですので、彼の目から入る情報は外国人と近いのです。 前回までは彼もまだ小さかったので気づきませんでしたが、12歳となった今回は、彼目線の話を聞くことで、なるほどーと思うことが多々ありました。 そんな

      • 「老害」に負けない

        先日、日本の大学生3人を、相次いで預かる機会に恵まれました。 とてもしっかりしていて、よく考えていて、何も考えずにただ飲んだくれていただけの私の大学時代とは大違い。 彼らがこの先思う存分活躍できる世の中になるといいなと切に思いました。 最近、「老害」が日本の成長を妨げているという意見をよく聞くようになりました。 歳をとっても老害にならず、後進を導き、支え、押し上げてくださる方々もたくさんいます。 そして何より、私たちも日々老いていくのです。 だから「対立する」みたいな形にな

        • 中1の息子、サンフランシスコへ遠足に行く

          昨年8月に中学生となった息子たち、サンフランシスコへ遠足に行ってきました。 ナパからサンフランシスコまでは車で約1時間。通勤している人もいるくらいの距離ではあるけれど、サンフランシスコはこの田舎とは大違いの大都会。行ったことがなかった子もいたかもしれません。 彼らにとっては、大冒険なのです。 息子の学校は、今年度できたばかりの小さな学校で、2クラス計54人しか生徒がいません。 これを9人ずつ6つのグループに分け、難易度によってポイントが設定されたスポットを巡り、合計何ポイン

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        子供は親の所有物じゃない

          見守り上手

          息子が12歳になりました。 私の祖母は「何事も10年がんばればなんとかなる」とよく言っていました。 母となって10年以上。私も何とかなってるいのだろうか?と母に尋ねると、 「あなたの祖母は、10年がんばってだめなら、またあと10年がんばらないとって言ってたわよ」と。 そうかー。さすが明治の人はすごいんだ。 そうだね。子育てなんて、子供がどんどん変わっていくのだし、何回10年がんばったところで、これでOKとなるものじゃないねー。一生、迷ったり悩んだりしながらいくのだろうねーな

          見守り上手

          みんなが特別な気持ちになれる賞

          先日、息子が「Best Student Award」をもらったので受賞の様子を見に行ってきました。 お?息子自慢が始まった?と思いましたか?そうではないのです。 実はこの賞、おそらくいつかは全員がもらえる賞なのです。 でも、その演出がとても素晴らしいのです。 2学年が集まる集会での受賞式。賞をもらう子供の名前と授賞理由が順番に発表されます。 呼ばれた子供は前に出て、賞状をもらって、校長先生が言葉をかけながら握手してくれます。 受賞者と先生がクラスごとに写真を撮って、後にFa

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          「アメリカ人」の息子に教えてもらったこと

          カリフォルニア州知事は、コロナはもはや「パンデミック(世界的大流行)」ではなく「エンデミック(地域的流行)」であるとし、ウィルスと共存していく姿勢を明らかにしました。 マスク着用義務も一部を除いて解除され、正常な暮らしに戻していこうという動きが加速しています。 屋外でのマスク着用義務は昨年のうちから解除されていましたので、学校の送り迎えでマスクをしている保護者はそもそも1割程度でした。 オミクロン株の感染者が急増した冬休み明けの頃には、マスクを着用している保護者も少し増えた

          「アメリカ人」の息子に教えてもらったこと

          「自分さえよければいい」は好きじゃない

          先日、息子の友達のお父さんと話していたら、 自分さえよければいい。何だったら人の頭を踏みつけて上に立って勝ち誇るような子が多くて、そういうのは自分は好きではない。 と言うのです。 アメリカに来て、そんなことを言う人に初めて会ったような気がして、とても印象に残りました。 この世を生きていくのは戦いなのかもしれません。勝負にはやっぱり勝たなきゃいけないのかもしれません。お人好しなことを言っていたら踏みつぶされてしまうのかもしれません。それでもやっぱり、私も、「自分さえよければい

          「自分さえよければいい」は好きじゃない

          学校再開にあたり、学校が重視したこと

          約1年半ぶりに学校が全面再開してたった5日目、事件は起こりました。 しかしそのおかげで、学校が、学校再開にあたり重視していることがよく伝わってきました。 まず第一に 学校内で感染を広げさせないという強い決意です。 息子に起こった事件はこうです。 お昼前、学校からの電話。 「息子さん、鼻水が出ているから学校にはいられません。すぐに迎えに来てください」と。 息子はアレルギー性鼻炎を持っていて、季節を問わずくしゃみや鼻水が出ます。 鼻を上手にかめるようにならなきゃねと言って

          学校再開にあたり、学校が重視したこと

          息子の後ろ姿

          約一年半ぶりに学校が全面再開した。 不安も心配もあるけれど、でもやっぱり楽しみだね。の、その初日、相変わらずご飯を食べるのが遅い息子は遅刻ギリギリになってしまった。 ただでさえ、夏休み明けの新学年初日には、両親そろって送りに来る家庭も多い。 しかもこんな時だ。最近では見たこともなかったたくさんの人たちが集まっている。しかも、やっぱりみんな興奮気味だ。 焦って小走りな私たちに、子供を送り届けて戻ってくる親たちが次々声をかけてくる。「おはよー」「元気にしてたー?」 こちらも「

          息子の後ろ姿

          「先生」も「人」

          日本の友達と話していたら、娘の通う中学で突然部活中止の通達があって、子供たちが納得いっていなくてかわいそうだと言うのです。 なんでも、地域の他の学校では普通に部活も練習試合も続いているのに、校長の独自の判断で突然中止。保護者で集まって抗議しても、感染者数が増えているからの一点張りで変更はなし。電話したらクレーマー扱いされたとか。 なんてことでしょう。聞いているだけで、あったまきてしまいました。 これって、日本政府や都知事のコロナ対策に対してもやもやしているのと同じタイプの話

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          靴を脱いで家に上がるという文化

          玄関のドアを開けて、靴を脱いで家にあがったら、あー我が家に帰ってきた。人の目を気にせずにくつろげる場所に帰ってきた とほっとしませんか。 そのあたりの感覚が、アメリカ人と私たち日本人とでは、どうもちょっと違う感じがするなと思っています。 そしてそれは、「本音と建て前」の感覚につながっているのではないかなと感じているのです。 友達の家に遊びに行かせてもらっていた息子を迎えに行くと、まあたいがい親が迎えに来たからといって子供はすぐに「はーい。じゃあね~」とはなりません。子供たち

          靴を脱いで家に上がるという文化

          子供たちの作るビジネスモデル

          昨年3月に外出禁止令が出てから、息子たちの学校生活はがらりと変わってしまいました。 突然の休校から一度も登校できないまま終わってしまった3年生。 そして迎えた4年生は、途中から対面とオンラインのハイブリット。 様々なことが中止になったり形を変えたりしながらも、なんとか一年を乗り越えてようやく夏休みに入りました。 息子たちの学校では、学年の終わりに「Funny Money」という毎年恒例の行事があります。 Entrepreneurship(起業家精神)という授業の一環で、4年

          子供たちの作るビジネスモデル

          医学生が小学生にしてくれた授業が素晴らしかったです

          少し前、息子のクラスでメディカルスクールの学生たちが話をしてくれるという特別授業がありました。 これが素晴らしかったです。 ちょっとだけ覗こうと思っていたのに、ついつい全部一緒に参加してしまいました。 プレゼン能力授業はZoomを通して行われました。 医学生たちも子供たちも、それぞれ自宅(と思われるところ)からつなぎます。 学生は2人くらいのチームになり、子供たちは5人くらいのグループに分かれて、ブレイクアウトルームが次々変わっていく形で進んでいきます。 数分でテーマが変わ

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          息子とワクチンと私

          ワクチン第3弾は、我が家のお話。 2回目ワクチン接種数日前のこと。 「ワクチン打って死んじゃう人いるんでしょ?母も死んじゃう?」 「そうねー。じゃあ、念のために、大事なこと話しておくわね」 と、もしも母がいなくなっても の話を始めました。 みるみる目を赤くして涙ぼろぼろ泣き始める息子。 「わははー。ワクチン接種で亡くなる可能性は、飛行機事故で亡くなる可能性よりもずっと低いそうだよ。母は大丈夫だよ~」 「うわーーん。泣いちゃったから、何て言ったか全部忘れちゃったよー

          息子とワクチンと私

          モデルナ製ワクチン2回目接種してきました

          先週土曜日、2回目のワクチン接種を受けてきました。 日本の友人知人から、そっちはどうなの?と聞かれる機会も多いので、私の体験を簡単にまとめておきます。 もしよろしければ、夫が接種を受けた時に書いたこちらもご参照くださいね。 予約接種の優先順位は、高齢者を除いて職業順に定められていたので、専業主婦である私は一番最後でした。 どうせ一年以上どこにも行かずに過ごしているのだし焦っても仕方ないやと、のんびり構えていました。 しかし、3月の終わりから4月の始めの頃になって、同じく専

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