娘との約束

朝６時。娘のビンタで起こされた。

「ママ、ホットケーキ作るって言った！」

一瞬なんのことかわからなかった。夢でも見てるのか？

「ママ、保育園から帰ったらホットケーキ作るんだよぉ」

あ〜…はいはい、言った。言ったわ。でもそれ昨日の朝の話だよ。ママ、今はホットケーキ作りたくない。

「お約束したでしょ、保育園帰ってきたんだからぁ」

仕方ないのでのそのそ起き上がり、娘にエプロンをつけさせた。娘はホットケーキが好きだ。昨日、雨で保育園に行きたくないという娘に「保育園から帰ってきたら、おやつにホットケーキを焼こうね」と約束した。その約束はすっかり忘れられたようで、帰宅後はブロックで遊んだり、粘土で遊んだり。私もあえてホットケーキの話題は出さなかった。

ところが、一晩寝たら思い出したようである。親にとっては間が悪いが、娘にとっては大事な大事なお約束だ。破るわけにはいかない。

ホットケーキは娘が初めて作った料理だ。あれは2歳半になる前だったと思う。アンパンマンにホットケーキマンというキャラが出てきて、娘のツボにはまった。それで、一緒に作ったのだ。

（このキッチン見るだけで、我が家がおしゃれ家庭ではないことがわかるwエプロンはばあばの手作り。）

2歳8か月、今では卵も割れるし、生地をこぼさずに混ぜることもできる。生地には娘の大好きなレーズンを入れるのが定番。

朝6時からホットケーキを3枚焼いて、朝ごはんに1枚食べ、アンパンマンのホットケーキマン登場回を見る。満足げな娘は、駄々をこねることなくすんなり保育園に登園。息子も寝て平和になって、今こうしてnoteを書いている。