私の親友“忍”
高校1年の時、同じクラスで仲間になり、それから親友になった忍の話をさせて頂きます。
忍と言っても、女性です。
前にも書いた事はありますが、私は高校1年の時、まぁまぁ頭のいいクラスに入りました。
そこで自然と仲良くなっていった男女の仲間の1人である忍。
忍は、いつもニコニコしていて、苛立ってる顔や悲しんでる顔など見た事がありません。
感情が目つきに出てしまう私には、なぜそれが出来るのかは未だに分かりません。
でも、そういう子なのです。
私は当時、仲間の1人に恋をしていました。
その事を知っているのは、忍と仲間の女の子の1人Yちゃんです。
私達仲間は、放課後“勉強を教わる”と言う名目で教室に残り、勉強半分遊び半分(大半笑)でワチャワチャしていました。
恥ずかしがり屋な私は、恋する相手I君に声を掛けられません、側にも寄れません。
Yちゃんは、男女関係なくみんなとフレンドリーに出来る子なので、もちろんI君ともフレンドリーにスキンシップをとっていました。
クソガキだった私は、そのうち嫉妬をし、Yちゃんの言動にムカついてきました。
“私がI君を好きな事知ってるのに何なの⁈”
しばらくしてその感情が爆発しました。
YちゃんとI君が仲良くしてるのを見ていられなかった事と、“Yちゃんは悪い事をしてるわけじゃない”と言う葛藤で、私は“トイレに行ってくる”とその場を離れ、暗くなった校舎の屋上へ続く階段に座り、自分を落ち着かせようとしました。
それからどれくらい時間が経ったのかは分かりません。
足音が聞こえる、、
“誰⁈”
忍でした。
私の方から意味の分からない事を口走りました。
「どしたの⁈」
「〇〇(私)がここにいるかなと思って😌」
私は泣きました。
忍は黙ったまま、肩をポンポンしてくれ、ただ横にいてくれました。
話は変わって笑
高校2年で私達仲間はクラス替えでバラバラにされました。
そのうち、私と忍とYちゃんがよくつるむようになりました。
2年生の後半の頃、Yちゃんがバイトを始めました。
なので、Yちゃんは、学校が終わるとすぐにバイト先に向かわなければなりません。
Yちゃんに合わせて3人一緒に帰る時もあれば、Yちゃん1人が先に帰る事も増えていきました。
しばらくして、Yちゃんは私に依存しだしました。
Yちゃんは1組、忍が2組、私が忍に用があって2組に行った時、Yちゃんは「私には用事ないの⁈」と言う事が増えてきました。
言葉には出さずとも態度に出す事も。
私からしたら、教科書を借りに来た、雑談をしに来た、などで、Yちゃんを避けていたわけではありません。
しばらくして、Yちゃんから手紙をもらいました。
「私がバイトで早く帰らなきゃいけないのに、なんで〇〇(私)は一緒に帰らないの?なんで⁈」
そんな感じの不満がずらっと書いてありました。
私からしたら、
“え…😧”
“自分の都合で帰ってるのに、なんで私が合わせないといけないわけ⁈”
今思うと、Yちゃんはただ寂しかったんだと思いますが、当時の私は“自己中だな”。
段々とYちゃんと距離を空けるようになりました。
この事は忍には言いませんでした、が、少しして、忍からこう言われました。
「私と仲良くしてると〇〇(私)辛くない😔?大丈夫💦?私と関わらない方がいいよ」
Yちゃんが忍に何か言ったのか、単に察してくれたのかは分かりません。
ですが、自分の事より私を心配してくれたのです。
ビックリしました。
私はYちゃんからの手紙には返事をせず、忍とは今まで通りの関係を続けました。
それが正解だったのかは今でも分かりませんが、私が忍と距離を空けると言う選択肢はありませんでした。
それからまたまた話が変わりまして笑
高校3年のとある日、私は当時何となく一緒に帰る事が多かった友達と、もちろん忍と一緒に駅に向かってワチャワチャ歩いていました。
その時忍が私を呼び止めました。
「〇〇(私)、なんかあった?」
「え⁈別に何も」
「ならいいんだけど…」
私はその前日の夜、両親の離婚の話をされました。
「お父さんとお母さんは離婚する事にした。どっちと暮らすか考えておいて」と、父親、母親がそれぞれ私の部屋に来て同じ内容を言って来ました。
私はいつも通りに過ごしてたつもりでも、忍から掛けられた言葉で外面が剥がれ落ちました。
泣きました。
堪えようとする程流れてくる、
私は忍には前日の話をしました。
惚けようと思ったけど、出来なかったのです。
忍が、何でも受け入れてくれる忍の目が私を見ていたから。
私の人生の半分ちょい、私を見守り受け入れてそばに居続けてくれる忍、私は一生親友でいてくれる、親友でいたいと心底思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございます😊
一生の友と思える人の存在は宝物です。