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目の前の人のために尽くすということ


今年の6月から愛知県岡崎市にある「アングル」というまちに根付いた宿で働いています。「暮らし感光」をコンセプトに、いわゆる消費的な観光ではなく、まちの暮らしを楽しんでもらえる宿を運営しています。

まちで一番古いカメラ屋さんだったビルをリノベーションした、全部で6部屋、最大10人が泊まれる小さなホテルです。
宿泊してくれる方は20〜40代が多めなのですが、中にはお子さん連れのファミリーや年配の方などいろんな方が泊まってくれています。

ホテルと聞くと各部屋に水回りがあって食事ができて、深夜もスタッフが常駐して…とイメージされる方が多いかもしれません。わたしの働いている宿はオーナー含めスタッフ4人で運営していて、水回りが共用で素泊まりのみで夜はスタッフ不在で…と人によっては不便に感じられる方もいます。

まちの暮らしを感じることのできる宿なので、宿泊いただく方のニーズや好みに合わせてメールや対面でおすすめのお店やスポットを提案しています。

コンセプトに共感して宿泊してくださる方もいれば、どんな宿かを知らずに予約される方もいてお互いミスマッチだな…ということも時々あります。

最近まさにそのようなケースがあり、チェックインでお話しした際になかなか話が噛み合わないなということがありました。ご高齢の方で一般的なビジネスホテルと思って予約をしてくださったらしく、シャワールームしかなかったりエレベーターがなかったりと少しクレームのようになってしまいました☁️

でもせっかく泊まっていただくのであれば少しでも満足して帰ってもらいたいと思い、自分なりに精一杯対応しました。いつも以上に丁寧にコミュニケーションを取ることを心掛け、チェックインの際に世間話をしながら少しずつ仲を深めていきました。

夕飯のおすすめを聞かれた際、オーナーや他のスタッフもたまたまその場にいたのでみんなでその人に合いそうなお店を提案。オーナーと繋がりのあるお店だったので、電話で事前に席の予約も取り、スタッフがお店まで案内。

その後なかなか戻って来なくてどうしたんだろうと思っていたら、遅い時間に戻って来られて「すごくいいお店だった。(宿が発行している)マップも見させてもらって、この宿の想いがよくわかった。ホテルと聞いて固定観念があったけど、新しい考えを取り入れていかなきゃね。気持ちが若返りました。」と声を掛けてくださりました…!

ご高齢の方にはいろいろ不便はあるものの、まちを満喫してくれたり宿のコンセプトを理解してくれたりと、すごく嬉しくて心が温かくなりました☺️
オーナーやスタッフみんなのホスピタリティ溢れる対応が満足に繋がったんだなと思います。

ふと、学生時代に飲食店でバイトしていた時のことを思い出しました。当時も来てくれたお客さんに少しでも満足して帰ってほしくて、丁寧にコミュニケーションを取ることを大切にしていました。その時も似たようなことがあり、なんだか懐かしいなあ〜人をもてなすことが好きなのは昔から変わらないなあ〜と自分を振り返るいい機会になりました🫶

宿で働くとお客さんと過ごす時間が長く、密にコミュニケーションを取ることが多いので、奥が深くておもしろいです。よくも悪くも対応ひとつでそのまちでの時間や宿の印象が左右されます。
忙しいとつい気持ちに余裕が無くなりそうになるけど、これからも目の前の人のために精一杯尽くせる人でありたいなと思います。

オーナーやスタッフみんな細やかな気遣いができて温かい人たちばかりなので、もし機会があればアングルに泊まりに来てもらえると嬉しいです!精一杯おもてなしをします🌷

最後は宣伝みたいになってしまいましたが、最近のほっこりしたエピソードを書いてみました✍️

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