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わたしと福祉の出会い、それから
福祉と出会ったのは中学1年生の時。
気づけばあの時からもう15年経っている。
中学校の職場体験で、何となく行き先として選択した高齢者施設。特に行きたいところもなく、選んだきっかけはこの前吹奏楽部の演奏会で行った施設だな〜と思った、ただそれだけ。
体験は2日間。高齢者の方が通所するデイサービスと認知症の方が暮らすグループホームを見学して、利用者の方とお話をしたり一緒にレクリエーションをしたり。
だいぶ昔のことだから記憶は曖昧だけれど、覚えているのは認知症のおばあちゃんからひたすら女学校時代の話を聞いたこと、ぼろぼろになった女の子のぬいぐるみをずっと自分の娘だと思い込んでお話しされていたこと。
正直この人何回同じ話をするんだと思ったけど、なんか話を聞くことが苦痛ではなかった。何度も「ありがとう」と言ってもらえたこと。自分でも誰かの役に立てるんだと気づいたこと。家族以外の大人から「ありがとう」って言われた記憶ってなかったから。
2日間の体験を終え、最後に施設のスタッフの方からお話を聞いた。介護の仕事はとても大切だしこれから必要とされるんだけれど、なり手が少ないんだと。
わたしは体験を通してやりがいを感じることができたし、嫌だとは思わなかった。それにこれから必要とされるのなら自分も担い手になりたいと思った。
中学3年生の三者懇談で介護の仕事をしたいんだと話したら、担任の先生から福祉の仕事には介護以外にもいろんな仕事があるから調べてみてとアドバイス。そこでいろんな資格があっていろんな専門職があるんだと知った。
そこからは福祉の仕事に興味を持ち、高校に入学した頃にはずっと福祉系の大学を調べていた。当初は地元から近い大学に行こうと思っていたけれど、なんやかんやあって地元を離れて大阪の大学へ。よくわからないけど、社会福祉士って資格が取れるっぽいって。
大学時代は重度の障害のある方の訪問介護のアルバイトをしてみたり、ホームレス支援のボランティアに参加してみたり。社会福祉士の実習で社会福祉協議会に行ってみたり。友達と福祉の魅力を発信したいねってイベントを企画してみたり。福祉にどっぷり浸る日々☺︎
その後、いろいろ悩んで社会福祉協議会の職員になり、ボランティアセンターの運営をしたり、小中学校で福祉の授業をしたり、福祉のお祭りをしたり。地域のおじいちゃんおばあちゃんにもたくさん可愛がってもらいました。そしていまの生活困窮者支援の現場に。メンタルはすり減りますが、とてもディープで面白いです。
最近考えていることは中高生の居場所を作りたいということ。家でも学校でもない、知らない大人とフラットな立場で出会えるサードプレイスを。子どもの頃って出会う大人が限られている人が大半だと思うから、こんな生き方あるんだ、こんな考え方あるんだ!って知ってほしい。進路の選択肢もどんどん広げてほしい。
理想は地域のおじいちゃんおばあちゃん、子育て中のお母さんとか子どもとか、いろんな立場の人がごちゃ混ぜで集まれる場所。すぐにできるかはわからないけれど、いつかそんな場所を作りたいなと思っています☺︎
今日は中学生の子たちに福祉の話をする機会があったので、自分の中学時代を思い出しながらつらつらと書いてみました。
とりとめない文章に最後までお付き合いいただいた方、どうもありがとうございます😊