「売上や利益が出ていれば問題ない!」って方にお伝えしたい話
この話は、「すでにご自身でビジネスを始めている方」、または「ビジネスを始めようとしている方」にお伝えしたい話です。
突然ですが、
「売上が増えていればそれで問題ない」
って思っていませんか?
もしくは、
「利益が出ていればそれで問題ない」
って思っていませんか?
結構このように思われる経営者の方は多いです。特に個人で事業をなされている経営者の方。
確かに、売上は大事です。利益も大事です。
それはごもっともです。
ですが、それよりも大事なことがあります。
それは・・・
「資金繰り」です。
資金繰りとは、要するに
「お金が足りているか、回っているか」
ということです。
数値例を出して考えてみましょう。
①2022/9/1に商品を仕入れた。代金は今月末に支払う(10,000円)
②2022/9/15に商品を販売した。入金は2か月後に行われる(15,000円)
この時の損益計算書をみてみると・・・
売上:15,000円
原価:10,000円
利益:5,000円
ですよね。見事、利益が出ました。
しかし、資金繰りを見てみると・・・
9月:-10,000円(商品代金支払い分)
10月:-10,000円(商品代金支払い分)
11月:5,000円(商品代金支払い分+売上金)
ということで、9月・10月はお金がでていってしまう状態になり、お金が増えるのは11月まで待たないといけなくなってしまいます。
この例では分かりやすく、商品仕入れと売上だけにしましたが、実際のビジネスでは、
・外注費
・経費
・税金
などなど、いろいろな費用が発生し、お金が出ていくタイミングが多いです。
そのため、「利益が出ていてもお金が足りない」という状態、いわゆる
「勘定合って銭足らず」
ということが発生するわけです。
黒字倒産も原理は同じです。
入金よりも出金のほうが多くなるタイミングが出てしまい、お金が支払えなくなるときに、最悪倒産となってしまうのです。怖いですよね。
ということで、今回は資金繰りの重要性についてお伝えしました。
お金の流れは血液の流れと同じ。
流れを止めないように気を付けていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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