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はじめての海外旅。

 タイを旅して想うこと。

 人生初めての海外旅行が終わった。12月26日から1月1日まで、タイとトランジット先香港で過ごした1週間は、人の優しさに、“生きる”ことの本質に触れた一生忘れることのない貴重な時間。記憶が鮮明なうちに書き残しておきたい✏️

●日本っていい国じゃね

 そもそも今回の旅は、人生2回目の海外生活。いい意味で客観的な視点で、日本を見れたらいいなぁと想いがあった。旅して想うことは、“日本っていい国じゃね。めちゃくちゃ豊かじゃね”ってこと。

 あったかいお湯のシャワーが出る。水道水で口をゆすげる。トイレの水が簡単に流れる。スーパー・コンビニに行けば生活用品が揃っている。こんな物質的にも衛生的にも豊かなことある??

 タイの田舎での生活のこと。気温は20℃切っている秋の夜のような気候のなか、お湯のシャワーが出ない。お風呂をキャンセルしたことがあった。蛇口をひねったらお湯が出るって当たり前ではない。

 タイの格闘技であるムエタイを観に行ったときのこと、10バーツ払って使ったほんとうにトイレが汚すぎて、何もしないでホテルまで帰った。あれだけはもう1回も無理。羽田帰ったときに入ったトイレの安堵感。ほんと日本の衛生面での安心感はすごい。

 セブンイレブンは至るところにあるし。スーパーの品揃えを見ても日本語の品が結構ある。牛乳は北海道産、香港で行ったスーパーでは、ビールもアサヒ・キリン・サッポロなど日本産ばっかり。日本が世界に認めてもらえているんだなって思ったよね。

 今まで自分の当たり前だったけど。まじ日本いい国すぎるよ。ほんと。なんでもっと早く気づけなかったんだろ。ものに溢れてて、衛生的にもきれいで。他に何を望んでいいんだろうね。

香港でのスーパー

●笑顔とカメラが世界の共通言語

 タイでの公用語はタイ語。こんにちは、ありがとうなどの簡単なあいさつに加えて、お店の注文の仕方など簡単なフレーズは覚えていったものの、コミュニケーションには壁があった。こっちが簡単なタイ語で話せば、相手もタイ語で返してくる。するとこちらの語彙力が足りず、コミュニケーションがとれないジレンマに陥っていた。でもそんな中でも壁を打ち砕いてくれたのが、笑顔とカメラ。

  4日目にタイの田舎でホームステイをしたんだけど、滞在している人たちはタイ人ばかりで、そこでも言語の壁を感じていた。幸いにしてそこにいる人たちに英語がそれなりに話せる人たちで助かった!んだけど、インスタの投稿に自分のことを“何でも笑ってくれる日本人の男の子”と書いてくれた。ちゃんと笑顔は伝わっていて、心と心は繋がっていたみたい。(もしかすると勝手に壁を作っていたのは自分だったのかもしれないと、後になってちょっぴり後悔した。)笑顔は自分の武器で、世界にいっても頼れる魔法みたいなもの。最近笑うと目尻に皴ができちゃうから、あんま笑いたくないけど、やっぱ笑わないと自分じゃない。

 そして、カメラ。タイ人のカメラへの意欲は高い。どこにいっても撮影会が始まる。かわいい&きれいすぎて、もはや自分もそうなりたい。男女年齢関係なくカメラへの意欲が高く、フォルダ内も映える写真のオンパレード。先述のホームステイ先でも、至る所四六時中の撮影大会で、カメラが彼らとの架け橋になってくれたと言っても過言ではない。“一緒に写真撮ろう!”の一言を彼らが投げかけてくれたからこそ、繋がりが深まった気がする。

 2日目にはタイ服で写真撮影をしたのだけど、タイ人のカメラマンさんとレンズ交換した!お兄さんはCanonのRP、自分はCanonのEOS KISS X7。自分の単焦点のレンズをお兄さんに貸したら、すごいポトレの写真を撮ってくれた!!(笑)まさか初のレンズ交換がタイになるとは思ってなかったけど(笑)。その後も、SONYのオートフォーカスの機能は優秀だよね~とかいろいろ話して、カメラは国境を越えたアイテムなんだなぁと実感した瞬間でもある。

●タイの人は優しくてあったかい

 タイの人はどこにいってもあったかった。写真を撮っていてもそう。ホームステイ先でもそう。街を歩いていてもそう。

 チェンマイのレストランでは、店員さんに“タイには初めてきたの?タイのこと好き?”って声を掛けられた。肌の色とか国籍とか関係なくフレンドリーなところがいいところだって、ホームステイ先で出会ったおじさんは語っていて、まさにその言葉通りだなって。お腹痛いからトイレ使っていい?と聞けば、自分が止まっていないホテルの人も快諾してくれたし、どこから太陽のようなあたたかさとやさしさが来ているんだろうと思った。

●ぶっちゃけなんとかなる

 今回の海外旅行は、飛行機をとるところからチェックイン、入国審査、E-SIM等のいろいろ全部自力でやってみた。(といっても、旅の仲間にたくさん助けてもいながらだけど笑)

 国際線の飛行機は何となく抵抗感があったし、特に以前訪れたニュージーランでの入国審査がトラウマになっていたけど、なんとかなったね!香港の入国審査で警察に別部屋連れていかれた時は、さすがにひやひやだったが(笑)。

 英語で想像以上にコミュニケーションがとれた。今の英語力であれば旅行はぜんぜん問題なさそうってことが知れただけでも収穫。最悪、Google翻訳もあるし、なんとかなる。今回の旅で、なんとなく感じていた海外への抵抗感をぶっ壊せたのはよかった!止まっていた時計の針をようやく動かせた気がしているので、ヨーロッパやオーストラリアに早く行きたい!(次は8月にシンガポールの予定🇸🇬)

●タイのおじさんが教えてくれたこと

 海外の人に会うと、聞いてしまうことがある。

「あなたの国のいいところは何ですか?」
「あなたの人生の中で、一番大切なことは何ですか?」

この前、隠岐の島で話したスイス人は、
国のいいところ:自然
人生で大切なこと:家族

って話してた。

そして、今回は、ホームステイ先で出会ったバンコクでITエンジニアの男性に聞いた。
国のいいところ:国籍・年齢・関係なくフレンドリー
人生で大切なこと:余暇(旅行かな~って言ってた)

日本とタイと比較して、タイのいいところは?と突っ込んだ質問をしてみると、

「日本はスピードある社会だよね。タイはスローライフだな」

 そこに一言、付け加えてくれた。

「日本とタイのスタンダードが違うことは忘れないでね」

自分が思うに、ピートンは「どっちがいいではなくて、どっちもいい」と伝えたかったんだと思う。

タイがよくて、日本が悪いということではない。
だって、お互いの当たり前が違うから。

人だってそう。家族でさえも違うこと考えてる。その違いも、どちらが正解で不正解でもない。どっちも、その人にとっての“いい”

 多様性って難しい。隣の芝生が青く見えてしまうこともあるし、自分が情けなく見えてしまうこともある。でもね、じぶんが“いい”って思ったことを信じればいいと思うし、互いの違いは愛しいなぁて思えるくらいに、認め合えればいいんだと思った。
タイでの出会いのおかげで、自分にも他人にも優しくなれた気がする。

ゲストハウス先で出会った子が描いてくれた似顔絵

●はじめての海外旅にタイを選んでよかった


 旅立つ前に誓ったこと。
1.現地になじんだ旅をする
2.日本を客観的に眺めてみる

 100%満たすことができたかわからないけど、自分なりには頑張ったつもり。タイ語で注文して、空港では全部英語で踏ん張って。でも、もっといけたなぁ。もっと関わり持てたなぁ。もっと日本と自分深められたなぁ。

 ちょっぴり残った悔しさは、今後の海外での旅の糧に変えたいと思う。
人生最初の海外旅行がタイでよかった。コップンカー(ありがとう)!!!

12月31日のひまわり。コムローイを添えて。

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