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公園でお弁当を食べた日

2020年7月、新型コロナウイルスの感染はまだまだ収束しそうにない。

パパの仕事はお店でお料理を作る事だから、お店が開けられないとお仕事は出来ない。お休みだった間はハルとアオと、毎週のように公園で遊んだね。

ハルとアオと別々に暮らすようになってからあんなにたくさん遊べたことがなかったから、お仕事出来ないのは大変なことだけどパパにとっては意味のあるお休みになったかな。

お昼はコンビニでごはんを買って公園で食べるのがお決まりで、ある時、ハルがパパは唐揚げ作れるの?って。。
そりゃ。まあお仕事で20年以上お料理作ってるからね、当たり前だろ!って思ったけど、パパがお家でごはん作ってたのもまだ小さな時だったもんね。あんまり覚えてないか。

という事で、次に遊ぶ時に唐揚げ入りのお弁当を作って行くことに!!2人ともすごい楽しみにしてくれていて、割とプレッシャーだったな。

唐揚げと、甘い玉子焼き、2人とも好きなシャケおにぎり。

お休みの間起きたことないような時間に起きてせっせとお弁当の支度。超眠いんだけど、幸せな時間。あんなにまじめにおにぎり握ったの初めてかな?

2人とも、大食いではないけれどパパの分まで食べてくれた。ありがとう。パパはお腹いっぱいになれなかったけど、食べてるところを見てるだけで充分、胸が一杯になったよ。

思えばこの数年で本当に2人とも成長した。

真っ白で、もみじみたいにちっちゃかった手は今は少し日に焼けて、一丁前にiPhoneなんかを操作したりしている。

かけっこは、まだまだパパが勝つけれどそれも時間の問題かな。パパも負けないようにトレーニングするよ。

去年くらいまでは、ハルの通ってる体操教室に連れて行って教室を見学していたり出来ていたんだけど、先週は「パパ、恥ずかしいからここまででいいよ。」と。入り口まで。

見てもいいじゃん!

って思ったけど、今までにはなかった親に見られるのがこそばゆいっていう感情が芽生えたというのは非常に立派な成長であり、喜ぶべき変化だと思う。

そんなふうに思いながら入り口で手を振った。

子の成長というのは楽しみでもあり、もうあのもみじのような手を握れないって言う寂しさのようなとっても複雑な感情を親に体験させてくれる。

ハルは23日で9歳。おめでとう。
9年前、パパを父親にしてくれてありがとう。


2020.7.19            パパより。

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