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「公務員って、堅いですよね。」って言われて、「あれ?」って思った。

「公務員って、堅いですよね。」

って、数週間前にある方から聞かれて、思わず「いや、そうでもないですよ。」と答えた自分がいました。

公務員になる前までのぼくであれば、「そうですよ。本当頭も身体も堅いのが公務員ですよね。」って答えていると思います。

けれども、その時どうして公務員のマイナスなイメージを肯定しなかったのか。

それには理由があって、3年目を迎えるまでの様々な公務員との出会いや民間の立場の方々からの声かけにヒントがあると思っています。

お役所にいない人たちから掛かられた数々の言葉。

入庁1年目から、「市役所内の世界に留まっているのは良くない。」と感じたぼくは、東京にいた頃と変わらず、外の世界に行くように動いていきました。

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仕事外の週末に、対馬島内で、キャンプに参加したり、田植えや祭りに出てみたり、消防団に顔を出したり、アグリパークや貝口ビアパークの手伝いをしたり、色々動いていました。

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島外では、これからの介護・福祉の仕事を考えるデザインスクールに参加したり、隣にある壱岐島に行ってみたりしました。

その中で、ぼくのモチベーションを高めてくれたのは、市役所の外の世界にいる方々でした。
特に1年目は民間の立場の方々との関わりがほとんどでした。

「あなたみたいな公務員はそういないね。」
「え、、、公務員なの。よくここに入ってきたね。」
「公務員でもいいじゃん。もっとやろうぜ。」

みたいな声をたくさんいただくことができて。
公務員って堅いというイメージは当然ながらありました。しかし、それでも変わり者の公務員として大歓迎してくれたことはぼくにとって大きなモチベーションになりました。
今では、市役所職員の中でも民間の立場の方々との関わりは多い方だと自負しています。

2年目に入ってから、公務員同士の関わりが増えていった。

2年目に入っても、外の世界に行くスタイルは相変わらず健在でした。

さらに、2年目は島外の公務員の方々との関わりが増えていきました。

◆壱岐島でのよんなな会パブリックビューイング

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◆長崎県内の公務員の集い・長崎にいいち会の忘年会

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福岡県〜長崎県にまたがって様々な自治体の公務員に出会いました。

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また、平戸市の職員研修に2回ほど参加するなど、他の自治体の職員コミュニティにも入っていくようになりました。

こうした関わりを通じて、公務員としての仕事内での悩みを共有したり、公務員の強みを生かした地域活動の可能性を模索しています。

それに、外の世界にいる公務員と出会って、変わり者の公務員がぼく一人ではなかったことに気づいて、とにかく嬉しかったです。

128時間の使い方への挑戦がはじまった。

2年目の途中に、公務員の強み(休みが取りやすい・身分が保証されている・市民に信頼されやすいなど)を生かした動き方として、128時間の使い方に注目するようになりました。

1週間の合計時間=168時間(24時間×7日間)
1週間に公務員として働く時間=40時間
1週間の残り時間=128時間(168時間-40時間)

つまり、公務員として働かない残りの時間が1週間に128時間あります。
それを生かすも殺すも自分次第で、身分が保証されている公務員だからこそ、128時間を地域のために有効活用し、本来の40時間の業務に還元したりできるのではと考えています。

日本一おかしな公務員・山田崇さんが128時間の具体的な使い方を見せてくださっています。さらに、「1週間って、だれにでも平等に24時間×7日で168時間あるじゃないですか。そのうち8時間×5日=40時間、わたしは市の職員として働いているわけですけど、残りは128時間もある。その128時間、職員ではなく市民の立場で何かやってみれば、市民が直面している課題が見えてくると思ったんです。(上記の記事から引用)」と語っています。

さらに、公務員として1週間=168時間の使い方を公務員ブロガーの島田正樹さんが書いてくださっています。

そして、128時間の使い方を意識しはじめたぼくが、始めた取り組みが島外への弾丸ツアーでした。

今までも地域の行事などに顔を出すなどしてきました。ただ、対馬島内にこだわるだけでは物足りなくなっていたので、それなら数日間旅をしてこようの感覚で島外を飛び回るようになっていきました。

けれども、お堅い公務員を肯定しているわけではない。

こうして、島内外を飛び回り、同じ公務員や異なる世界を生きる民間の方々に叱咤激励をいただきながら、ただの公務員&なんちゃってソーシャルワーカーとしての今にいたっています。

普段はただの公務員という肩書きを持って、初対面の人にも「いやあ、普通の公務員ですよ。」なんて言っていますが、昔からあり続けているお堅い公務員像には真っ向から否定しています。

「公務員だから。」という言い訳もたくさん聞いてきましたし、ぼく自身も言い訳してきました。ですが、お堅い公務員像を決して肯定したわけではなく、変わり者の公務員が日本全国に長崎県内や福岡県内にたくさんいることに気づいたから、あの時「いや、そうでもないですよ。」と否定したのでした。

嫌いだった公務員という立場が少しは好きになれたかな。

今でも、公務員像は古臭さやお堅さがあり続けていますが、様々な個性を持った公務員に出会うことができ、少しは公務員という立場が好きになりました。

それに、公務員だからこそ得られる信頼関係や待遇があることを実感していて、それを少しでも地域や社会のために役立てればと前向きな気持ちになりました。

これからも、少しずつ言葉や形にしていきながら、公務員像を変えていきたいと思います。

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