たった27時間の弾丸ツアー in 対馬
先週は台風10号の対応に追われていましたが、今週末は対馬島内を優雅に走り回っていましたー。
それもそのはず。とある官公庁の知り合いから「国境離島をテーマに研究していて、ぜひ対馬に来たい。」と連絡をいただいたのです!!
コロナ禍の情勢ですが、感染予防を徹底した上で、対馬をアテンドしてきました。
さらに、1日ちょっと(正確に計算すると27時間45分)という滞在時間で、とんでもなく週末の時間が過ぎ去っていきました。まさに、『弾丸ツアー』ってやつですね!!
真っ昼間からいただくご馳走。
土曜日の午前中。今回ご案内する三人衆(官公庁勤務1人・民間企業勤務2人)が対馬空港に降り立ちました。翌日の昼すぎには対馬を離れるので、急いでレンタカーで厳原町に向かいます。
そして、対馬に来てから最初のごはんをいただくことに。
海風商事さんで、海鮮バーベキュー(写真上)・穴子の卵とじ丼(写真左下)・アカハタの味噌汁(写真右下)を振舞っていただきました。そして、これだけのご馳走で一人頭2000円という格安のお昼ごはんになりましたー。
そして、豊富な海鮮物と飲食店の主人の話から、国境離島の観光客のニーズや地元の方々の想いを聞くことができました!
食事の最中には、可愛らしい野良猫が輪に入ってきて、昼ごはんの場を和ませてくれました。笑
日本と韓国をつなげる橋渡しに。
昼食後は、対馬ストーリーにお邪魔させていただきました!
ここは、昨年(2019年)に韓国から対馬へ移住した夫婦が、「日本と韓国をつなげる橋渡し」として、日韓文化体験や日本語・韓国語講座、韓国から移住してきた方への支援を行なっています。
「メビウスのような役割」という表現が印象的で、国境離島と名指しされる対馬だからこそ、本当の意味で日韓双方で互いの文化や言語を理解しあうことが必要だと学びました。
また、日韓双方の独自文化が混ざり合ってできているのが、対馬の人々に浸透している文化で、韓国的な見える情と日本的な見えない情があることを改めて学びました。
今日は釜山が見えるか!?
その後、夕方に訪れたの先は韓国展望台です。
天気がよければ釜山が見える、韓国展望台。日韓関係や対馬で継承している文化芸術関連を学ぶにもってこいの場所です。
今回は曇り空が広がっていて、残念ながら釜山は見ることができず。
展望台からは、航空自衛隊のレーダー基地(海栗島分屯基地)があり、国境離島としての役割を垣間見ることができました。
対馬にある"ホワイトハウス"に泊まるのだ。
弾丸ツアーの宿泊先として選んだのは「つしまホワイトハウス」。アメリカのホワイトハウスのような真っ白な外見から名前を付けたそうです。
そして、夕食後の二次会の会場になりましたー。アテンドしていたぼくは、途中で力尽きました。笑
もちろん、今夜はあなご推し!
対馬に来てから、最初で最後の夕ごはんは、地元の方々にも人気のあるすし処慎一さんを訪れましたー。
そこでいただいたのは、もちろん日本一の漁獲量を誇る対馬産のあなごです!!
あなごを含めてプリッとした刺身(写真上)から、歯応え十分なあなごの握りと海苔巻き(写真下)まで、あなご料理を数種類作っていただきました!!
そして、市役所の先輩から国境離島ならではの話題が飛び交いました。釜山〜比田勝間の国際航路や韓国人観光客の減少に伴う影響、上対馬に住む方々の想いなど、非常に多岐にわたる内容でした!
普段住んでいる厳原町では聞かない内容ばかりで、ぼく自身も学びになり、頭もお腹もいっぱいになりました。
朝ごはんはお茶漬けで。
つしまホワイトハウスで食べる朝ごはん。昨日のご馳走とお酒がまだお腹に残っている中、身体に優しいお茶漬けでした。それに、対馬産のサバが入っていて、最高に美味しかったです!
台風後の痕跡を目の当たりにして。
対馬でも神聖な神社でもある和多都美神社。そこには、台風10号の影響で、壊れ果てた鳥居の姿がありました。
さらに、神社に来られる韓国人観光客のマナー違反の対応で苦慮した話をここで共有しました。
彼ら三人衆も、この神社では国境に挟まれた土地柄を感じることができたのではないでしょうか。
離島を眺める絶景ポイントへ向かう。
「もう時間が・・・ない。」と思いつつ、向かった先は烏帽子岳。
対馬のリアス式海岸・浅茅湾を一望できる、絶景ポイントです!
まさにTHE離島って感じの眺めで、国境離島が複数の島で成り立っているのを感じられたかなと思います。
最後の晩餐は、海鮮系で締めくくった。
対馬で2回そして弾丸ツアー最後のごはんは、いつもお世話になっている肴やえんに来ましたー。
http://www.pref.nagasaki.jp/tisan/fish/detail.php?id=73
刺身・天ぷら付きの定食とともに、弾丸ツアー最後の晩餐をいただきました。対馬の海鮮物の豊富さに最後まで圧倒されるツアーでした!
約27時間の対馬滞在を終えて。
日曜日の13時すぎ。機内へと入っていく三人衆を見届けるぼく。「たった27時間だったのに、長旅のようだったな。」と思えました。
土曜日の10時25分に対馬空港に降り立って、日曜日の13時10分に対馬空港を飛び立つ、週末の弾丸な日程でした。
たった27時間の弾丸ツアーでしたが、対馬で触れた数少ない物事から、国境離島について学んでいただけたのかなと今は思います。
でも、もっと対馬で生きる・盛り上げている人々や周囲を魅了する風景に会わせたかったです。
そして、突然の来島でご迷惑をおかけした方々のことを考えると、アテンドするにはまだまだ力量が足りないと痛感した弾丸ツアーでした。
「でも、また来てほしいな。」と純粋に思い続けているぼく。
こんなアテンドを続けていきながら、離島に足を運ぶ価値を高めていきたいです!