一律10万円給付と向き合う。

ある記事を見て思った。公務員として見逃せないと。

今日の夜。ネットサーフィンをしていると、ある記事に目を留めました。

ある県知事が10万円の県職員分を新型コロナウイルスの緊急経済対策に「活用する」という考えを表明しました。
ぼくは地方公務員の一人として、見逃すわけにはいきません。物申したいことも少なからずあります。
では、税金で養われている公の人間として何を考えていけばいいのでしょうか。

なぜ、一律の給付なのだろうか。

そもそも、なぜ、この10万円給付は一律なのでしょうか。
そこで、参考になりそうな記事を見つけました。

ここでの重要なキーワードは「合計思考」。所得の有無等の経済的状況に限らず、(1)「早い」必要があり、国民に行動の制限等を求めるに当たっては(2)「公平感」がある方がいいし、なるべく(3)「潤沢」である方がいい。という考えで給付されるものと考えられています。
また、単なる給付金ではなく、「給付金+課税」という見方を持つことができるとのことです。富裕層・貧困層問わず、一律に給付することで、社会全体で経済を豊かにしようとする仕組みだと考えられます。

つまり、この一律10万円給付は所得状況や社会的な立場を問わずに受けられるものであり、税金で養われている我々公務員も給付の対象ではあるのです。

公務員も一人の個人で国民だけど。

こんなことを言うと、公の人間とて批判を受けてしまうかもしれませんが。笑
要するに何が言いたいかというと、「公務員だって給付をもらってもいいだろうし、給付金の使い道を決める権利がある。」ということ。
ある県知事さんがおっしゃることもよく分かるんです。
「国からの給付金は公金なのだから、公に仕える公務員は社会のために使うべきだろう。」とか「公に仕えているにもかかわらず、ロクな給付金の使い方はさせないぞ。」とか公務員としての善意の気持ちがあると思うんです。

ただ、ぼくは「公の人間にも、善意で社会のために動きたいという想いはあるんだ。」と言いたいです。
自分の住んでいる地域でテイクアウトして、美味しい地元の料理をほおばってもいいし、何かプロジェクトをしている人を応援したっていい。
いつもお世話になっている人に感謝の気持ちを込めてプレゼントしたっていいし、これから何かアクションを起こそうと思っていればその準備の資金にしたっていい。
公務員として、給付金でできることってたくさんあるんです!!

そして、もっと大事なことが「公務員も、個人で国民である。」ということ。
給付金を受け取る有無や使い道は各々が決めることで、各々の生活がより豊かになればいい。給付金を受け取る権利や豊かなに生活する権利が平等にあるのが、今回の給付金の特徴だと考えます。
そこで「公務員だから。」という一言で給付金を受け取りにくくなるのは、ちょっぴり悲しくなります。個人なんですよ、公務員も。それに、ぼくは入庁3年目で、同期の病院従事者や都会のサラリーマンに比べたら毎月の手取りは少ないものです。泣

この給付金を自分ゴトとして向き合っていく。

「公務員の分際が何を言っているんだ。」と批判されてしまうかもしれない内容だったかと思います。
ですが、公に仕える立場のトップ・首長が一言で片付けられる給付金の受け取りの是非でもなさそうです。
「10万円の給付金もらえるんだってよ。」と聞いた当初は何も考えていませんでした。それが、今回の地方自治体の首長の発言で自分ゴトになったのです。
一律10万円給付の受け取りや使い道。これからも自分ゴトとして向き合いながら考えていこうと思います。


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