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湘南ベルマーレに大敗のジュビロ磐田。守備のやり方を変えるタイミングはここしかない。

J1リーグ第23節湘南ベルマーレ対ジュビロ磐田が行われ、5−0で湘南が勝利しました。

前半20分にRグラッサ選手の退場によりプランが崩れたとありますが、そもそもとしてあの形を作られたのが問題なわけで、そこまでの守備の仕方にフォーカスせざるを得ないです。

浦和レッズ戦でチャレンジしていくと言って完敗した、あの試合はなんだったのかと思えるほどに、守備のラインが低く、4−4のブロックを敷いても強度が全くありませんでした。

ポジショナルプレーは3つの優位性を保つ戦術です。
3つとは質的優位、位置的優位、数的優位です。
現代サッカーの考え方として、アタッキングサード(ゾーン3)にいかにして侵入するか、その時に3つの優位性がどうなっているかが重要なわけです。

ジュビロ磐田がここまで完敗しているチームは、5レーンの理論と前からインセンシティが高い守備を誇っているチームです。
4−4のブロックを敷いて、コンパクトに引いたサッカーをしていても、位置的優位+質的優位で崩されるパターンがほとんどといっていいかもしれません。

湘南戦ではゾーン2まで簡単にボールを運ばせて、そこから高い強度で守備をするわけでなく、後手後手にまわってしまう。5レーンのロジックで簡単に崩されてしまう。
仮にボールを奪っても即時奪還でボールを取られてしまうか、ロングボールでペイショット任せの攻撃になり、アタッキングサードでの個での守備になってしまっています。

PKを与えてしまったシーンも、あのポジションのルキアン選手に簡単にパスを通してしまう守備では、コンパクトにしている意味がありませんし、明らかにアタッキングサードに入っている相手に対しても守備に行ききれていない構造が、浦和戦に引き続いて散見してしまいました。

名波ジュビロ時代に最小失点だったときは5−4のブロックを敷いて、守りました。
4−4のブロックで前半粘り切るという戦術は、もう通用しないのではないかなと。

ある程度リスクを冒して、同数でハメに行くか、4−5もしくは5−4の守備にして、あるラインからは強度の高い守備に切り替え、相手がボールを下げた時は、同数でハメに行く。くらいの覚悟がないと、このままズルズルと行ってしまう可能性があります。

ハッサン選手の獲得で3バックに行くのではないかという私が書いた記事

これも、5レーンに対抗しるう手段としての戦術です。

正直、これ以上同じ守備の方法を試していてもジリ貧になってしまうので、次節は何か思い切った手を打ってくるのではないかと期待しています。
とはいえ、Rグラッサ選手が出られないので、いきなり3バックを試すのはCBの人数的に厳しいかもしれません。

個人的には3ボランチ、もしくはSHの4−1−2−3もしくは、4−3−2−1を試してもいいのではないかと。守備の立て直しがマストですし、ボランチに上原選手、鹿沼選手、レオゴメス選手にして、前は山田選手、ジャメ選手、ペイショット選手。
※まさか、この記事を書いた直後に鹿沼選手の完全移籍が報道されるとは…

という布陣を見てみたいなと思います。

ここまでの戦いをみていて、J1は甘くないなと。
ジュビロ磐田がここからどう立て直していくのか、横内監督に期待しています。

最後までお読みいただきありがとうございます それだけでとても嬉しいです ただ読んでくれただけで イヤ本当に読んでくれただけで十分です 本当に嘘じゃないよ