「自走力」
久しぶりの祝日で精神的にも身体的にも充電できました、ちゃのです。
来週から始まる怒涛の夏期講習に向けて体力を…💪
今日は満を持して、「自走力」について。
色んな学生と接する中で私が1番大事だと思っているし、つけてほしいと思っている力の1つです。
私の思う「自走力」
そもそも自走力は、公式に定義があるかどうか知らなかったので調べてみたら、就活や企業のサイトが出てきたので人材育成の面ではよく知られた言葉のようですね。
私もどこかで聞いたから思い浮かんだのかもしれないですが、学んだわけではなく、あくまで私個人の定義でお話します。笑
私が考える自走力は、
課題発見
→達成に必要なことを考える
→方法を考える
→試す
→改善する
etc....
といったを自身で考えて行動できることです。
一つ注意していただきたいのは、自身だけの力で解決することや、正しい選択をすることが主軸ではないということです。
必要であれば他者の力を借りることも大事ですし、時に正しい選択ではなかったことも当然ありますね。大人も子どもも関係なく。
大事なのは、自身がどう行動するかを考えて決断し行動することです。
塾で教えている中で、学生が「どうしたい?」と聞いても「分からない」と答えることがあります。
最初はもちろん分からない。
でも、そこを分かるようにできると、自分の気持ちや意見を考えるという大切な過程を辿れますし、大事な選択の時に役立つはずだと信じています。
なぜこの力をつけて欲しいのか
例えば、夏休みに向けて中学3年は必要だと思う生徒に三者面談を実施しています。
そして、1番確認したいのは「どの高校に進学したいか」「中学卒業後、高校よりもその先に何かイメージしているものがあるか」など先のことです。
そこを確認できれば、今考えられる最善の道を一緒に探れます。
ただ、中には「特にまだ決めていない」「分からない」「やりたいことも特にない」です。
困りますね。笑
そして、別に勉強が苦手だから投げやりになってるとも言い切れないのです。
比較的勉強できる生徒でもそう言った答えが多いので。
必要なのは、考える時間を作ること、そして自分で決めること。
そういう面談でよくある光景は、本人に聞くけれど親が先に答えることです。
しかし、それでは自分で考えるより先に他の意見が入ってしまうので、そしてそれが親の意見となれば尚更「そうかもしれない」という考えになりやすい。
一概に悪いことではないですが、1番良くない結果はその選択がうまく行かなかった時に親への責任転嫁です。
だから、少し手助けをするにしても、まずは本人の口から何かしらの意見が出てくるのを待つことです。
そして、それでもなかなか本人から意見が出てこない時は、道を教えてあげるのではなく、道の探し方を教えてあげるとよいかもしれません。
「この高校があなたにぴったりだと思う」
ではなく、
「パンフレットあげるからその中から気になるやつをまずは挙げてみたら?その後一緒に調べてみようか?」
といった具合です。
じれったくなるときは、もちろん私もありますが、(中には黙って面談をやり過ごそうという魂胆の生徒もいるので😌)辛抱も必要ですね。
どうすれば「自走力」がつくのか
さて、結局どうすれば自走力がつくのか。
そんな簡単にこれさえやれば!ということはないですが、一つ言えるだろうことは自分で考える時間を作って、そして少し見守ってあげることではないかと思います。
先ほどかいたように、本人が意見を出すよりも前に提示するのではなく、あくまで本人が考え出すことをまずは受け止めること。
そして、その意見が出るまで少し辛抱することが第一歩だと思います。
塾でも、必ず教科と教科の間に隙間の時間が発生したりしますが、その時間は自分で何か選んで勉強しなさいと言っています。
なんなら、隙間どころか、自分で何をするか選んで勉強する時間を数十分とることもあります。
まず、考える時間が大事なことなんです。
そんな簡単ではないけれど、任せてみる。
選択させる。
そして、選択したものをすぐに否定しない。
どうしても
「今はこれじゃないでしょう」
とか
「こっちをやりなさい」
とか
やりたくなる気持ちもありますが、ある程度は任せてあげないと、本人の中に自分で決めていいんだという感覚が芽生えません。
アドバイスをするにも
「それじゃない」
と言わずに、
「こっちの方が〇〇だからいいと思うよ」と
理由も込めて、
なおかつ穏やかに伝えると良いでしょう。
中高生なんて特に否定されることに超敏感です。笑
否定されたら最後、「もうやりたくない」になります。笑
子どもも大人も関係無い、誰だって自身が選んだことをはなから否定されたらやる気は無くなります。
そして、その任せることによって、自分で選択するという経験を積んでいき、失敗も成功も経験していけば、大事な場面でも自分で考えますよ。いやでも。
転ばぬ先の杖も大事ですが、転んでも大丈夫な安心感も大事です。
もし転んだら一緒に泣いてあげて、転ばずに済んだら一緒に喜んであげればいいのです。
つらつらと書きましたが、子どもも大人も関係なく、みんなが自分の選択した人生を歩めるといいですね😌